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第15話1-15間違えちゃった、てへっ☆

魔王が覚醒した幼馴染のミーニャを連れ戻す為にソウマたち姉弟は今日も何処かをさ迷っています。

お姉ちゃんに鍛えられながら果たしてソウマはミーニャを連れ戻せるのか!?

熱い姉弟(師弟)の物語です。


ねえシェル、ここ何処よ!?(セキ談)


 それはまるで光のカーテンがせり上がって来るかのように僕たちを足元から包んで行った。



 「うわぁ~」



 瞬間移動の魔法は初めて。

 僕は興奮気味にその様子を見る。

 だって歩いて行ったら二か月以上かかりそうな所をこの一瞬で移動できるのだからこれってすごい事だよね?


 光のカーテンに完全に包まれたら今度はそれが元のようにだんだんと足元へと下がって消えていく。



 「さあ着いたわよ。ここが学園都市ボヘーミャぁ‥‥‥ あれ?」



 「シェ、シェル様ではないですか! それにセキ様まで!?」



 シェルさんが頬に一筋の汗を流してきょろきょろと周りを見ているといきなり声を掛けられた。


 「流石シェル様です! 我々の窮地を見越してわざわざ出向いていただけるとは! そしてセキ様までお連れになられるとは!! これでこのブルーゲイルは助かります!!」



 はい?

 ブルーゲイル??



 「ちょっとシェル、あんた間違えたでしょ!」


 「あ、あれぇ~? もしかしてボヘーミャって隣の魔法陣だっけ?」


 「大丈夫ですわ、シェル様のすることは全て正しいのですわ!!」


 セキさんがシェルさんに突っこみを入れている。

 エマ―ジェリアさんは珍しく焦っているシェルさんを見てうっとりと頬を染めている。



 えーとぉ。



 「ブルーゲイルって確かイージム大陸のイザンカ王国の首都だったんじゃ無いの?」


 「うん、先生にそう習ったような気がするね。でもそうすると‥‥‥」


 シェルさんは額に汗をびっしりかきながら何か言おうと必死になっている。

 でもその前にさっきのお姉さんがシェルさんに話し始める。



 「シェル様、とにかくこのままでは魔王軍にこのブルーゲイルも占領されてしまいます。今イザンカ軍がブルーゲイルの郊外で魔王軍の進行を止めていますがあまりにも強力な為徐々に劣勢になっています。我々シーナ商会も尽力したのですが及ばず本社に連絡して撤退準備を始める所だったのです。しかしシェル様やセキ様が来られればもう怖いモノ無しです!」



 ベイベイの本店と同じような服装のお姉さんはそう言って目をウルウルさせる。


 シェルさんは大きくため息をついてセキさんを見る。

 セキさんは嬉しそうに腕を回している。


 「まあいいか、シェルひと暴れしても良いわよね?」


 「セキ、ほどほどにしなさいよ? あなたが本気になっちゃったら大量虐殺にしかならないわよ?」


 

 なんかすごい事言っている。

 セキさんってそんなに強いの?



 「大丈夫ですわ、セキが言うこと聞かなくなったら私が押さえますわ! だからシェル様上手く行ったらご褒美くださいですわ!!」



 エマ―ジェリアさんはまるで尻尾が有って興奮して振っているかのようにシェルさんにキラキラした目で話している。



 「うっ、その容姿で言われると弱いのよね。全くよく似ているわ。でも今回はちょうどいいからソウマを鍛える意味も含めてあなたたちも手伝ってもらえる?」


 シェルさんはそう言いながら僕たちを見る。



 「え、ええぇ~とぉ、話が見えないんですけど‥‥‥」



 「なんてことはないわよ、『魔王』になった子がこのイージム大陸のイザンカ王国首都ブルーゲイルに軍隊を送り込んで世界征服の一環をしているのよ、何処かの村出身の子が」




 「「あ”あ”あぁぁぁぁぁっ!!」」



 

 思わず頭を抱える僕と姉さん。

 しかしそのままって訳にも行かない。

 姉さんは震える声でシェルさんに答える。



 「て、手伝わせていただきます‥‥‥」  

  



 僕たちは「魔王軍」の進行を止める為に手を貸す羽目になるのだった。



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