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邪神の妙案

邪神さまでも嫌なことはある

邪神の苦悩は続く


ーー俗世の言葉では筆舌尽くし難いあのゴミ人間が、本当に勇者なのかと、教会に問いたい


ゴミ勇者は、邪神を倒した後も

下衆な行為を繰り返していた



邪神を倒したゴミ勇者は、あろうことか仲間に手を掛けた。

人間性に問題のある勇者であっても、誠実に支え続けた、なんとも情に厚い仲間であろうか。


ーーよもや、勇者に殺されるとは、

最期のときまで報われぬものだ


その者たちの遺言は、

勇者よ許さぬぞ、この命が絶えようとも、この怨讐は絶えぬ、必ずや呪ってくれよう、貴様に死の断罪など生温い。


邪神は思った


ーーこれ次の邪神生まれるだろ

勇者が邪神生み出して、どうする


ーーまあ我も、こんなゴミ勇者に倒されたら、滅ぶに滅べんな、意地でも復活してしまうな


邪神は考える


ーーどうしようか、


やはり、どうせ倒されるのであれば

清く正しい者が良い

素朴であっても実直な、人心の機敏な者でなければ英雄に能わぬ



ーー邪神を倒すのでさえ、ためらうような者であった方が面白いしな



邪神は決心した


ーーよし、やはり勇者を育成するしかあるまい



人間も馬鹿ではない、たった一人に賭けて勇者を生みはしない。

世界には神に認められ、力を与えられた者が他にもいる、その勇者候補中から実績を出したものが結果として勇者と呼ばれるのである。



邪神は、少々人間らしい考えかと、自嘲する


ーーあのゴミ勇者はまだ力を与えられてはいない、しかし、人格矯正にはもう遅いだろう


勇者候補の中でなかなか良い素質があって、性に合う者を見守りつつ育てるのだ!

まあ面倒くさいが、致し方ないな


ーー多少の暇つぶしにはなるだろうし、な、


妙案を思いついた邪神さまは、上機嫌であった





邪神さまは育成方法を考える

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