EP0
七つの世界が融合した新世界イデアとは、隔離されつつもつながった世界、ユメソラ。
この世界にはいくつもの伝説が語られる。黒の魔神、白の女神、時の大魔女、四大災厄・・・。
この話は、実話なのかはたまた偽りの神話なのか・・・。真相は知る者のみぞ知る。
0.プロローグ
ここでは四大災厄について話をしよう。四大災厄とは、言ってしまえば、圧倒的暴力というのが最適だろ う。自らの思うが儘にその力をふるい、人間のことなど歯牙にもかけない。ゆえに災厄。それは、相手に
悪意がなくとも、降りかかってくるものだから。
『調停者』、『復讐者』、『執行者』、『選別者』これが四大災厄の内訳である。かつて、自らのかけが
のないものを奪われ、世界を滅ぼしかけた『復讐者』、だれもがあらがうことを許されずに殺されていく
中、たった一人で彼を止めた、『調停者』。これだけ聞けば、『調停者』は、味方のように聞こえる
かもしれない。しかし、違う。彼が止めるのは戦い。愚かにも人が争う場に彼が現れたのであれば、彼が
とる手段はたった一つ。どちらとも滅ぼす、である。この二人と時系列を異にして存在したのが、
『執行者』と、『選別者』。『執行者』、彼は、悪を許さない。ただ、何をもって、悪となすのか。
答えは簡単である。彼が悪であるとそう思ったものだ。そして、彼を目の前にした悪は存在を許されな
い。
『選別者』、その者と出会えば、『選抜者』が課した試練を受けなくてはならない。逃げることは簡単 だ。まったくもって脅威ともならず、四大災厄の中では、もっとも安全であろう。
・・・その者と戦おうなどとしなければ。
さて、ここに書いてあるのは人々によって受けつかれてきた話だ。もしかしたら作り話かもしれないし
真実とはことなるかもしれない。だから、それは、この物語を読んだ君に判断してほしい。