目次 次へ 1/4 プロローグ 春のはじまり 新学年の新学期。それは出会いと別れの季節。 地球からはるか離れた恒星間航宙艦『ゆりかご』においても、それは同じ。 だから、初等教養科四年生になったばかりの、九歳の女の子『こはな』にとってもそうです。 たとえば、親友が目の前でものすごく取り乱すという感じで、 「どどど、どどどどどどどうしようこはな」 突然に、あるいは必然に。 「おとなりのナツお兄さんがひっこしちゃったみたいなの!」 こはなたちの春は始まったのです。