48話
どうかです♪
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48話
「では、ウェル・アルバートよ。今回の業績を認め、アーケイン国からそなたに褒美を与える。望みを言うのじゃ。」
国王との決闘の後、俺は国王に宰相と共に国王の執務室へ。父さん達は王妃と従者と共に客室で御茶会だ。なお、アンヘルだけは、俺と居ると聞かないので、今は俺の座ってる椅子の後ろに立っているが…
「では、遠慮なく。まず1つ目、勇者に会いたい…これは可能か?」
一応、俺としては褒美なんてのは要らんのだが、まぁ様式美として俺の解決していない疑問の為にも勇者には会わせてもらう。
「どうじゃ?ドーズ宰相よ?」
「この場合、国王様が許可すれば可能でございます。しかし、ある程度の制限をつけなければなりませんが。」
「制限ってのはどんな?」
「はい、ウェル殿。見聞きした事の秘匿義務ですね。実際、勇者に関しては国の最高機密なので。」
「そなたは勇者に興味があるのだな?」
「あぁ、今までは本でしか見た事がなかったからな…それに聞きたい事もあるしな?」
「ふむ、まぁ聞かないでおこうかの?で、最後の望みは?」
「そうだな…この城の下にある迷宮の立ち入り許可をくれないか?」
どうも、この城に近づくにつれ下の方から迷宮特有の魔力を感じるんでアンヘルとヴァレンに聞いたら、神の迷宮があるみたいだ。この迷宮には面白いのがあるみたいで、二人から攻略するべきと言われたのだ。
「な!?そなた、それを何処で知ったのだ…?」
「うん?魔力で分かった。」
「ふ、フハハハハ!!やはりそなたは面白いの。良かろう!本来なら、勇者や王族あたりしか入れぬ迷宮じゃが、今回は特別にお主とそのパーティメンバーの立ち入りを許可する!!」
「国王様が許可なさるなら、私は何も言いませぬ。」
国王に宰相まで許可してくれたし、早速明日からでも行くか?でも、マイとキョウ、セラは駄目か…ランクが低くて直ぐに殺されるな?多分、この迷宮は最低でもAからだな。
「ありがとう。じゃあ、早速明日からいいか?」
「うむ。なら手配させよう。それと勇者じゃが、今から1時間後には叶えられるぞ?」
「じゃあ、1時間後お願いする。」
これで、終わったから父さん達の所に移動かね?
“コンコン”
「お父様。ティアベルです。」
「うむ、入りなさい。」
突然、ノックされ扉が開くとそこには、純白のドレスに金のヴェール。金髪でロングだが先っぽから軽いロールがかかっていて、金眼。身長は160後半。
顔付きは柔和で、肌は雪のように白いので、口の赤色や頬の朱色が目立つ。
とても美人な女性が入って来た。
「・・・」
「どうじゃ、ウェルよ。この国の第一王女で、今日からそなたの婚約者じゃ。・・・ふむ見惚れとるの?」
「ッハ!!すまない。あまりの綺麗さに見過ぎてしまった。」
「いえ、気にしておりません。と言うより、今日から婚約者なのです。むしろ見てもらった方が私は良いのですが。」
そうか…この人が今日から俺の婚約者か…
「コホン。ウェル。ウェル・アルバートだ。アルバート家の長男で、冒険者をしている。年齢は16だ。これからよろしく頼む。」
うん。やっぱり挨拶が一番だな。というより、俺、王族に一切の敬語使ってないんだが本当に大丈夫か?不敬罪で死刑とか…
「ふふ。大丈夫ですよ。あなたの考えてることはなりません。私が全身全霊で阻止しますわ。」
な!?まさか心が読めるのか!!?
「いいえ、私は顔の表情で察ししただけですよ。あなたの表情は分かりやすいので。」
ふふ。と言って王女は言うが、実際ウェルは自分の表情が分かりやすいってのに少し納得していた。
まぁ、俺って不安な時だけいつも顔に出てるって、セラとかに良く言われてたっけ?
「さて、次は私の番ですね。私はアーケイン王国第一王女のティアベル・アーケインですわ。親しき者からは、ティアかベルと呼ばれておりますのでウェル様もそのように及びください。年齢はウェル様と同じ16歳です。来年の春からレオタール帝国の帝国学園の高等生となります。」
レオタール帝国はこの国の西の方角に馬車で3週間と言った所にあり、その学園には今年ウェルが試験を受けに行くのだ。
「それは奇遇だな?俺も、レオタールの帝国学園に5ヶ月後に試験を受けに行って入学するつもりだ。」
「まぁ、なら学園でも一緒に居れるのですね!?ふふ、ウェル様なら主席入学も可能でしょう?」
はは、このティアさんは俺を過剰評価してないか?さすがに主席は無理だろ?
「ま、頑張るさ。えーと、ティアでいいか?」
「ええ、流石ですわ。私の愛称を当てるなんて。その名は家族とかしか許しておりませんの。ウェル様はティアとお呼び下さいませ。」
「あぁ、で、ティア。俺たちはどんな感じで生活したらいい?俺には、一応恋人と言うより婚約者が他に居るんだが?」
これ、傍から見たらクソな発言だな…まぁ、事実だし、テーレは大切にする。てか、俺ももうテーレを愛してるしな?多分、テーレの為なら世界を敵に回しても良いくらい愛してる。
「私は、他の方たちの事は気にしませんのでご安心を。私は正妻でも、側室でも構いませんわ。ウェル様、あなた様の妻となれるならそれだけで大丈夫です。」
「分かった。なら、俺にはまだ正妻とか決まっていない。テーレ自身もそれを強く考えてないしな?」
「ならば、そなたの好きにすると良いのではないか?一応そなたは王族になるが、結局はお主はそれに縛られないようにするしの。」
今まで、静かに聞いていた国王が助け舟として助言をくれ、とりあえずティアとの会話は一旦区切られた。
それから30分程ティアと話して、俺の今日のメインの勇者と会合のため、ティアに国王、宰相、後は近衛騎士団長が付いて勇者たちの居る、離れの邸へ向かった。
お読みいただきありがとうございます♪(o・ω・)ノ))
王様はかなり武人に見えてきちんと頭脳派キャラで行きたいと思っています。




