47話
どうもです。
最近忙しいのが悩みです(((((゜゜;)
47話
「ふむ、そなたがウェル・アルバートじゃな?」
「その通りでございます。」
今俺はすっごい後悔している…なんで俺が国王と謁見なんてしなきゃならんのだ!!?
「よし、では今すぐ戦おうではないか!!」
は?
「あ、あの国王様?」
「うむ、聞こえんかったようじゃの?儂はそなたと戦うと言ったのじゃ!!」
うん…この人すっごい戦闘狂なのか…
「ふぅー…で、父さん。コレどうゆこと?」
「うん、ごめんウェル…この国の王、アーケイン国王は武人として有名でね?実際に10歳から18歳まで、学園と冒険者を両立させてSSまで上げたので今では有名な国王の1人だよ。」
実際、あの王と対面した時かなりの実力者ってのは直感で分かった。
なんか、アンヘルに似てたし…
「で、俺が攻略するまで不可能とされてた『アムレシア』の神の迷宮を攻略したから俺と戦いたいというわけか…」
「うん、そういうことだね…じゃ僕は行くよ。アイリス達と観客席で見てるよ。テーレも見るんだから下手に負けないように。」
いやいや、普通逆だろ?王様だぜ?
「ま、まぁ、やることはやる。」
「うん、それでよし!」
「来たか。さて、ウェルよ。お主には何か褒美をやらねばならんのだが、儂に勝てれば褒美を2つにしよう!」
でも、よくよく見ると王様は結構歳食ってんな。見た所60歳か?でも、装備とかから感じる覇気でまだ若く見える。
「わかりました。それなら私もこの勝負に勝たなければいけませんね?」
「それでよい。言葉も直してよいぞ?儂の親友の息子じゃ。儂は気にせんぞ?」
へー、父さんの親友ね…にしてもこの人が民から慕われる理由はこれか?
傲慢ではなく、人の事を考え、そして何より王らしくない。
どっちかつと、近所のおっさんだな。そこが良いんだろうけど。
「分かった。じゃあ始めようぜ?王様。」
その言葉と同時に審判を務めている、将軍的は人が開始の合図を宣言した。
「ふむ、力は良い。何より早いの…フンッ!!!」
開始と同時に『黒姫』で居合いを放つが、王はそれを片手で持つ大剣で捌いて見せる。
「ッち、なら≪撫子・10連≫!!」
氷の刀を、10振り創り、王に向け放つ。
「ふむ、魔法も中々…宮廷魔導師と比べても遜色なし、と言うより上かの?」
俺の魔法を全て、大剣とは逆の手に持っている大盾で防ぐ。
「これもか…伊達にSSじゃないな?じゃあもう一段階上げる!!!!!」
「むぅ…さっきもりも鋭いの!!ハハハハ楽しいのぉ!!!!!!」
そこからは、ウェルが袈裟、逆袈裟、居合い、上段や下段、突きなどで王を崩しに行くが、王はそれを捌き、大剣で横薙ぎなどでウェルを飛ばす。
「むー、強いな…俺ももうちょい出さんと負けるか?」
「ふむ、ここまでとは、いやはや久しぶりに血を流したの。」
王がウェルを飛ばした所で、両者は一旦構えを緩める。
「ふむ、ウェルよ。そなたと『炎熱の巫女』のテーレの間は知っておる。
この戦いが終われば王命で、そなたウェル・アルバートと儂の娘、第一王女を婚約者とし、王族として席を入れさせよう!!しかし、第一王子に王位を継がせそなたは自由に生きるという誓約付きじゃがな?」
「はい?なぁ、王様?それはさすがに逆らえんのは分かってんだが、王女さんは良いのかよ?それに俺にはまだ居るぞ?」
「分かっておる。それにの、ウェルよ。今の他国の政情を分かっておるかの?ウェル・アルバートを国に取り込もうとしておるのじゃ。」
あぁ…やっぱりか…さすがにそれは俺も考えた。
さすがに王族とかまでは時が経っても誤魔化しきれなったか。
「で、王様が俺を王族にし、縛らずに庇護しようと?」
「そう言う事じゃ。それに、この庇護はテオも望んでおるぞ?」
「父さん…ホント秘密ばっかだな?」
まったく、こりゃ受けるのを拒否するのは不可能…一番妥当か。
「分かった、でも俺には、」
「大丈夫じゃぞ。妻は何人でも作るがよい。儂も実際3人おるしの?」
「あ、あぁ分かった。…ふうー…じゃあ再開するか?」
「そうじゃの。」
それからは、互いに攻めて、防御をしてないためどちらもかすり傷が目立つ。
「シッ!!!」
袈裟をした後に、掌底を顎に放つ。
「グッ!!」
王もさすがに反応は出来なかったが威力を後ろに受け流し威力を削る。
「隙!!」
ウェルが王が態勢を崩した所に2連頭目がけて蹴りを放つ。
「ガハッ!!!!」
見事に決まり王は軽い脳震盪を起こす。
「終わりだ…」
気付けばウェルの刀が王の首元に添えられていた。
「参った。ククク楽しかったのぉ!!!!」
「あぁ、久しぶりに楽しい戦いだった。」
審判が終りを宣言し、王との戦いが幕を閉じた。
お読みいただきありがとうございます♪(o・ω・)ノ))
王女は次回登場予定(*´ω`*)
はー、ウェル君のハーレムは自重を知らないのか?




