46話
どうもです。
新章突入です。
46話
俺の帰還から早くも1週間が過ぎる。
これまでの状況と言えば、俺が髪を肩まで短く切ったのだが、より女性よりの顔つきになってるため所謂美女と周りから言われることに。
セラは今まで以上に甘えてくる。それに便乗してヴァレンまで…
マイとキョウは俺のランクが2人を追い越したために追いつこうと必死だ。
ちなみに、俺のランクはAである。
アンヘル曰く、俺の実力は一応SSS上位と差が無いとの事…
そう言うアンヘルはいつも俺の隣に立って、護衛?のようにしている。
以前、俺が「別に俺の傍に居る必要は無い。」と言ったのだが、本人は「主を守るのがあたいの使命。」と言われ好きにさせている。
そして、俺の日常だが、朝、テーレと一緒にギルドに行き、ソロでえ依頼を受け、夕方に帰ってきて、テーレと一緒に帰宅。テーレをギルドで待つ間はテレスと世間話。
そして、風呂の前に、マイ達と軽く打ち合いをして、飯で就寝。
とまぁ、結構普通に過ごしている。
どうせ後5カ月後には学園の試験があり、来年の春には入学になる。
俺は年齢上、高等部だろう。
俺の入学する学園は、小、中、上、高で分けられている。
小は9歳までの子供が入る部。
中は10歳から13歳まで。
上は14歳から16歳まで。
高は17歳から19歳まで。
このように、中まで基礎。上は応用。高は実践だ。
そのため、基礎は基本3年間でやって、残りは2年ずつが一番の効率とされている。
まぁ、俺は本来は上から入る予定だったんだが、まさかの高からになるとは。
さて、今俺は父さんに呼ばれて父さんの部屋に向かっている。
「主、どんな用件だと思う?」
「さぁ、どうせまた下らん事かもな?」
「あぁ、まだ前日のアレ(・・)を根に持ってるのかい?」
アンヘルの言うあれとは、父さんが俺に『孫はいつ見れるのかな?』なんて聞いてきたのだ…
即効、顔真っ赤のテーレにアッパーをくらい、追い打ちにセラが≪ボルッテクス≫を放って、KOしていた。
あの後、マイ達が怖かった…もうあんな思いはごめんだ!!
「次、あんなこと言ったら俺の手で引導を下す。」
「その時は手伝うさ。」
“コンコン”
「入りなさい…」
「ウェルだ。父さん呼ばれたから来たけど?」
「うん…今すぐ正装に着替えてくれるかい?ウェル…すっごい言いづらいんだけど…?」
正装?何故に…てか父さんもかなり焦ってるな…?
「何かあったのか?」
「うん、その…国王が君をお呼びだ…」
「は?」
「うん、だから…王命で君の参上が下された。」
いやいや…俺何かしたか…?
「ん!まさか、アムレシアのか?」
「そう、その件…冷めてきたから改めて君に事情を聞きたい見たい…」
忘れてた…てかなんて説明しようか…
「後、セラ達も呼ばれたからこの事を伝えてくれるかい?」
セラ達も?なんでまた…
「あぁ…分かった。いつまでに着替えればいい?」
「1時間後に向かえが来る。それまでには頼むよ。」
「分かった。」
「ウェル様。お召し物をお持ちしました。」
「あぁ、ありがとう。ソリア。目は大事ないかい?」
俺が『エリクサ―』を求めた理由になった子。
ソリア、この子は生まれつき目が悪く、俺が8歳の時に失明した。
俺がアムレシアを去る前に『アーラ商会』で物々交換で、俺は金属を大量に渡し、エリクサ―を貰った。
そして、この子に使った。
「その…その時期はホントに感謝しきれない程です。治してもらったのに失礼とは思ってたんですが、何で私なんかのために…?」
「ん?そりゃ、ここの家に住む人は皆家族だから。家族が困ってるのに助けれないなんて俺は嫌だよ?それに父さんもエリクサ―を手に入れようと色々回ったけど駄目だったみたいだけど。」
「グスッ…そんなの、いいえ…ありがとうございますウェル様。では着替えましょうか?」
「あぁ、頼むよ。」
そして、俺達は王城からの迎えの馬車に乗り移動していく。
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