42話
どうもです‼
42話
“まぁ、よくやったよお前は…”
“でもこのままじゃ、”
“ああ、あいつ等は死ぬ…あの羽虫は恐らく神の力を軽く借りてるな”
“そんなの…でも俺は…”
“あいつに勝ちたい?か”
“あぁ、それに大切な人達は守りたい!”
“さすがは俺様だな?勝つ方法は無い事は無い…でもこれはお前にかなり負担になるだろうな?”
“勝てるならなんでもしてやる!”
“分かった…ならお前の体、俺様が借りるぞ?…恨むなよ?”
「ふふふ、じゃあ終りにしましょうか?いるのはそこの少年だけですもの…」
ディアの周りに大量の闇が集まってくる…
咄嗟にヴァレンが全員の前に出てその巨体で庇う。
「≪ダークバースト≫」
ヴァレン達を闇の爆発が襲う。
だが、
「羽虫ごときが俺様の所有物を傷つけてんじゃねぇ。殺すぞ?」
そこには、巨大なミスリルのドームが全員を囲んでいた。
アンヘルを除いて。
「な!!少年?羽虫ってのは…」
「あぁ?てめぇに決まってんだろうが?」
「む?…君は誰かな?」
「俺様は俺様だ!さて、うるさい羽虫を消すか?」
「ふふふ!!君はその傷でどう戦うつもりかな?強がりはよしなよ?」
「あぁ?お前馬鹿か?俺がなんでこいつを連れてんのか分かってんのか?」
何を言ってんだ?という顔でディアを見ているが、ディアもアンヘルも不思議な顔をしていた。
「また、テメェの唇を貰うぞ?」
そう言って、アンヘルへ強引に口づけをする。
「~ッ!!ムチュ!!?…プハッ!!?ボウズ何を!!?」
「へ、へぇ…少年ってば大胆だねぇ~?」
急にされて、照れてるアンヘルと、まさかホントにするとはと思っているディアを前に、ウェルは、
「≪理・細胞再生≫…ふむ、回復すんには3年分の成長か。」
そう言うと、ウェルの全身が光を発して、50秒は光り続けていた。
「しょ、少年?でっかくなった!?」
光がやむと、傷が無くなり、…16歳の姿のウェルが居た。
「ボウズ…今のは?」
「≪理・細胞活性≫…お前の傷も塞がったな?今のは俺の傷を治す代わりに、成長する魔法みたいなもんだ。」
ウェルが使ったのは、細胞の新しくして、傷を治してと繰り返す作業をしただけ。
だが、その代わり肉体が成長するのが前提だが…
「ったく、俺様の体が人間のせいで、これじゃないと治せなかったか…」
「ね、ねぇ君はホントに一体…?」
「もう、うるせぇ羽虫だな?≪理・分解・方向・力反転≫」
ウェルが手をディアの上の方向にかざすと、空気が全部≪分解≫され、その空間を≪方向≫転換でディアの方に移動した後に、無エネルギーを反転させ、無限のエネルギーを生み出す。
「な、なにを!!?」
「あん?俺様の人生を神ごときに遊ばれそうになったんだぜ?仕置きが必要だろ?≪理・暴走≫」
その瞬間、無限のエネルギーが暴走をして、ディアを包んだまま彼女は無抵抗で消し飛んだ。
「どうせ、あいつは神の駒だ。すぐにそいつの元で再生すんだろうな?」
「ボ、ボウズ…あんた一体?」
「俺様か…俺様は、ん?時間切れか?ったく、おい!こいつをお前達が管理する、成長のとまる界で修行させろ…肉体より精神が追いつかなくて、崩壊しちまうからな…」
「お、おい!!!?…気絶した?」
術者が気絶したので、アンヘルの背後のミスリルのドームが崩れて、
「ウェルよ!!!?」
ヴァレンが出てくる。
他三人が限界のようで、すでに気絶していた。
「あ、あぁ…なぁ、このボウズは一体何なんだい?」
「お主があの黒カラスを?」
「いや…あたいじゃない…このボウズが訳の分からん力で消した。」
「な、ウェルがかの!?」
「あぁそうさ…しかも人が変わったかのように話すわ、光ったと思ったら、傷は治って成長するわで、もう意味の分からんことになってるのさ…」
「ウェル…」
そう言って、ヴァレンはそのままウェルを強く抱きしめ、静かに涙をながしていた。
お読みいただきありがとうございます‼
自分的にはもうちょっと分かりやすく書けたかもって感じなので、アイディアが出たら少し編集するかもです(;・∀・)




