４１話
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４１話
「ふふふ、まったく…ホントは少年を偵察して実力を見て利用するって言われてたのになぁ～。」
ウェル達から、黒い刃を抜いて、そのまま後ろへ飛んで距離をあける。
「ウェル！！しっかりして！」
「お兄ちゃん！！≪ハイヒール≫！！何で！効いてない！！！」
マイとセラが急いでウェルに≪ハイヒール≫をかけるが傷はまったく塞がらず、血もずっとながれている。
「無駄よ～？だってこの刃には不治の呪い(・・・・・)付きよ。」
「…≪四の音・雷虎≫！！！！」
キョウは無意識にディアに攻撃をした。
ディアに向かって、天から無数の雷が降っているが途中で巨大な虎の形となりディアを飲み込む。
「ふふふ、全然聞かないわね？」
「キョウ！！ううん…今無茶しないでいつするのよ！！≪ジョブスキル・攻の舞≫」
マイも回復を止め、とりあえずは今ある脅威とウェルの敵を取るために立ちあがる。
マイとキョウのジョブ『舞女』の役割は舞で味方のステータス強化である。
今のは味方の筋力の強化。
そこからマイは耐久に魔法威力の強化の舞を舞う。
「ふむ、安心するのじゃ…一応両方とも心臓は無事じゃ。」
「く…情けないね…こんな事になるなんてね？ボウズは…気絶してるのかい？」
「うむ、お主との戦闘の後じゃ…ほとんど限界じゃったんじゃろう…さて、黒カラス…一応覚悟は出来とるのじゃろう？」
「覚悟？なんの覚悟かしら？」
「勿論、妾のウェルを傷つけたのじゃ…滅びる覚悟はできとるのじゃろうな！！」
ディアに向かってヴァレンが吠えると同時に≪人化≫を解いて原始龍が黒いブレスを吐く。
「ふふふ、トカゲちゃん？私は堕天使よ？そんな闇が主なブレス、この闇の象徴の使者に効くとでも？」
ブレスの直撃を受けるが無傷のディアが立っている。
「なら光ならどうかな？≪ホーリサンクチュアリ≫！」
セラが魔法を放つと、ディアを光が箱のような形で閉じ込めそのまま爆発する。
「ねぇ？セラちゃんは馬鹿なのかな～？一応私天使でもあるのよ？こんな王級の割にへぼ魔力じゃ私の羽すら傷つかないわよ～？」
「…≪五の音・風龍≫」
ほとんど沈黙して、ただディアを殺す事しか考えてないキョウは自分の限界を考えずに≪音≫を出す。
キョウの舞と同時にディアに風の龍が纏わり付き風の刃として襲う。
「無駄…」
ディアが手で払うと、風の龍はかき消される。
「≪カグヅチ≫！！」
その瞬間、隙を狙って、マイの≪カグヅチ≫がディアに向かっている。
「まだ、≪五尾・風神嵐舞≫」
≪カグヅチ≫がディアに当たる前に、巨大な竜巻が発生して、≪カグヅチ≫を飲み込み。炎竜巻となり、ディアへと向かう。
「ふふふ、でもね…≪ダークバニッシュ≫」
炎竜巻を何処までも深い闇が飲み込み消える。
「さすがに、王級じゃなきゃ消えないわね？で？これで終りかしら？」
そこには、無理にまだ使えない舞を連発したせいで、体が耐えれないで腕から大量出血をしてる、マイとキョウ…魔力が切れかかっていてもう立つ事すら限界のセラ、ディアの方を睨んで出方を伺ってるヴァレン。
「さすがにもう無理かしらね？」
状況は絶望的だった。
“ドクン！ドクン！…こんなものか？”
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