40話
どうもです‼
只今新作と奮闘中です(;・∀・)
40話
「へぇ~…急所を咄嗟に避けたのかい?」
「ま、ガボッ!!!…まぁな…」
アンヘルに斬りにかかって避けられたのまでま見えたが、その後は全く見えなかったが感覚魔法の≪感覚強化≫で反射を全力で強化したらなんとか避けたのだが、
「でも、こりゃ致命傷だね?あたいの貫手は心臓を狙ったのに、腹に当たったねぇ。」
「な、なぁ…じゃあ、さっさと抜けよな…グボッ!!!」
ああ、まずい…血が大量に無くなった…
さっきからキョウが泣いてこっちになんか言ってんけど、空中に浮いてて遠いのもあって聞こえないな…
「あ、抜く前に1つだけ願い、きいて、くれないか…?」
「あん?あたいが聞くとでも思ってんのかい?」
「どうせ、このままじゃ死ぬ…最後、にアンヘル…あんたとキスしたいんだ、が…」
「ははは!!死ぬ前に言う奴の言葉がそれかい?まぁ、あたいも一応、慈悲深いとされる天使の端くれさ!それくらいはきいてやろうかね?」
「ああ、た、すかる…」
そして、ウェルは首だけを後ろに傾けてアンヘルがウェルの唇に重ねた。
1分くらいまで2人は空中で口づけをしていたが、ウェルが手をアンヘルに近付けて離れた。
「ふふふ、まさか天使にキスを頼むとわね?しかもディープって。“ペロッ”」
アンヘルの唇についていたウェルの血を舐めるしぐさはどこか妖艶を感じさせるほどだ。
「カハッ…なぁ、アンヘル…最後に1つだけ面白いこと言って、やるよ…」
息を切らしながら話す様はもう限界を感じさせる。
「面白い事かい?じゃあ、聞かせてみな?」
「俺の強化の魔法は3つあってな、1つは気功によるもの…くっ!、2、つは魔力によるもの…最後が、血魔法、によるものでな…血魔法ってのは、俺の血を使って強化する。血魔法は俺の血に流れる魔力で発動するものでな…こんな事もできる。」
そう言って、40mは離れた地上に巨大な血の針が出来ていた。
「そ、それがどうかしたのかい…?」
「この血魔法の定義は、魔力の含む血でなら、どんな形を作れるし硬度も変更可能…
お前、さっきのキス、でどれくらい、俺の血を飲んだ…?」
「ま、まさか…最初からこれを狙って!?」
「ああ、でももう遅い…かき乱せ…≪ディープブラッド≫」
その瞬間、アンヘルの全身から血が弾け、腹部からは血の剣が幾つも出てきていた。
「ぐ!!ハハハ…あんたの勝ちか、ね…」
そういって、2人は地面に落ちて行った…
「ウェル君!!!」
そして、2人はキョウが風の魔法で掴んで、ゆっくりと地面に着地した。
「キョウ!!」
「お姉ちゃん!!?それにセラちゃんにヴァレンさんも!!」
丁度、アンヘルの張っていた結界が本人が倒れたので、解かれていた。
「早くウェル君を!!」
「何これ!?セラ!!2人で回復魔法をかけるわよ!」
「う、うん!!キョウちゃんはその人を見てて!」
マイ達はウェルの怪我を見て、すぐさまに光魔法の上級≪ハイヒール≫を傷が塞ぐまでかける。
「ふむ、≪ヒール≫…これで少しは話せるじゃろう?白カラス?」
「くっ!!…む…あぁ、あんたかい…あたいはそこの少年に負けたよ?」
「ほう!!さすが妾のウェルじゃ!!まさかこやつに勝つとはのぉ?」
「あぁ…さすがにあんな奇襲をされるなんてね…?」
「あんな?」
そこで、アンヘルはヴァレンに勝負の流れを1から話す。
こっそり、キョウも手当て中の2人も耳を傾けていたが…これを聞いてウェルが説教を食らったのは言うまでもないだろうが…
「ふむ、しかしここは黒カラス(・・・・)の管理する『界』じゃろう?なぜお主が居るのじゃ?」
「あ?あたいはこの少年の守護をジジィ共に言われてね?だから、生まれた時から常に見てるのさ…最近は色気増した、『慈悲の女神』も見てるけどね?」
「なるほどの…だから黒カラスがウェルを狙ったのかも知れぬのぉ?それより、『慈悲の女神』じゃと?」
「そうさ…あいつも最近地上に降りて来たよ…まぁ、神界ではもう新しい(・・・)『慈悲の女神』が現れたかもしれないね?」
「あ、あのヴァレンさん…さっきからこの人と話ししてますけど知り合い何ですか…?」
「うむ、ちょっと顔見知りなだけじゃよ?む?ウェルが起きたようじゃの?」
「う、ん…あぁ…頭痛い…」
マイ達の魔法が効いたようであれから10分程で目を覚ました。
「ウェル君!!!」
「あう…きょ、キョウ…?僕は一体…?」
「あん?あんたは、あたいに勝った…だからあたいがあんたにこれから力を貸していく。ただそれだけの事が決まったのさ。」
「アンヘル…あ、思い出した…そうか、僕はアンヘルに勝ったんですね。」
「そうだよ…ウェル君、ホント心配したんだよ?私も手助けがしたかったのに何も出来なかった…」
「心配をかけてすみません…でも大丈夫ですよ。僕はキョウがあの場所に居ただけで、守らなきゃ!って思って頑張れたんですから。」
「ウェル君…うん!!でも次こそは必ず君の隣で戦うよ。」
そう言って、ウェルに手を貸して立ちあがった。
「さて、アンヘル?とりあえず、僕の血を抜きますね?」
そのまま、ウェルはアンヘルの隣に言って、まだ腕に残っている傷から、ウェルの血だけを抜き取る。
「よしっと…で、アンヘル?ここから出れますか?」
「ああ、できるよ。さっさと黒いやつに気づかれる前に出ようか、ー」
「あら?そんな必要は無いわよ?」
「「ガハッ!!?」」
ディアが急に出て来て全員が驚いているが、それよりも
「ウェル君!?」
「ウェル!!?」
「お、お兄ちゃん!!」
「この、黒・カ・ラ・スめがぁ!!!!!」
ウェルとアンヘルの胸から黒く、禍々しい雰囲気の刃が生えていて、その背後には口を三日月ように笑ってるディアが立っていた。
しかも、少し前までの蝙蝠の羽では無く、アンヘルに似た黒い羽を生やしたディアが…
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