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不幸な少年の異世界ライフ  作者: べにいろ
3章 白と黒の使者編
39/57

39話

どうもです‼

新作のストックがたまって来ましたぁ!!

39話


 

「うん…ぐっ!」

急に襲ってきた眼を覚ます。

「ここは?というより僕は…?」

周りを見渡すと自分は森の中に居る事が分かる。

「…!セラ!マイ!キョウ!ヴァレン!」

そうだ、俺は確かディアに≪界転移≫ってのをされて…

「うーん…ウェル君…駄目だよ、しょこは~」

「うん?あ、キョウ!!!」

「ひゃ!?」

うん、寝ぼけた仲間が後ろに居たなんて…てかどんな夢見てんだ?

「うぇ、ウェル君!?へ、さっきまでの大人なウェル君は?」

「寝ぼけてないで、早く3人と合流しますよ?」

「うん…あ!!あの後どうなったんですか!!?」

「分かりません…ヴァレンが≪龍化≫を解いて、僕達を守ったとこまでは覚えてますがそこからは…」

「そうですか…とういよりここ何処なんでしょうか?」

「それは、」

「ここかい?ここはクソ黒い奴の管理してる仮想世界さ!」

「ッ!!!何者ですか?」

丁度ウェル達の真上の木の枝に女性が1人居た。

肩にギリギリかかってる赤髪で170cmくらいで、引き締まる所は引き締まっていて。テーレよりは小さいむ、

「ウェル君?どこ見てるんですか?」

「ナンノコトデショウカ?」

そして、顔つきはどこか野生を感じさせる感じだ。

「で、あたいを見て軽く、興奮してるそこのボウズ?質問に答えてやるさ?」

そういうと女性の背に“バサッ”

「白い羽?…もしかして…」

「綺麗…」

白い羽が出てきた。ディアとは異なるどこか神々しさを感じさせる。

「気付いたかい?あたいは『天使』さ。神の御使い隊長の『アンヘル』さ。」

「天使が僕に何のようですか?」

そりゃそうさ…基本天使なんてのはこの世界でも教会にいる聖女なんてのにしかその姿を見せず、俺みたいな一般人には姿は見せない。

「あんた、気付いてないのかい?あたいは上のジジィ共からあんたの守護を頼まれてんだよ?」

「はい?じゃあ、それならなぜ今まで僕の危ない時に手を貸したりしなかったんです?それもりも、何で僕なんかに?」

「そりゃ、今回は魔王が絡んでるからさ?それとあんたに守護する理由はあんたが一番分かってんじゃないのかい?」

「そういうことですか…」

「ね、ねぇウェル君…これは一体…?」

「キョウさん…ここで今聞いた事はまだ誰にも話さないでくれませんか?後この天使は恐らく味方でしょう?」

「あ?誰が味方なんて言ったんだい?そもそもあたいは自分より弱い存在なんて興味ないよ?」

じゃあこいつ、何が目的で…

「あたいと戦いな?ボウズ!勝てたらここを出んのに協力してやるし、あの黒いのも殺すの手伝うよ?」

これは、ヴァレンと同じパターンか?でも、こいつは本気だな?命まで取るのに躊躇しなさそうだ…

「ここは、やるしかないみたいですね…キョウ!下がってて下さい…」

「ウェル君!!私も!」

「雑魚は下がってな!それに周りの魔物達はもう≪結界≫で入れないようにしてあるから安心しな?」

「行きますよ…?」

「さぁ、楽しもうじゃないか!!!!!?」


~Side キョウ~

轟音が鳴り響く。

多分ウェル君の≪ボルテック≫だと思う。

ウェル君がアンヘルって天使を見た瞬間に何か雰囲気がいつものウェル君とは違っていた。

何か、盗賊達との戦いで見せた異様な雰囲気に似ていた。

私は臆病にも、あのアンヘルさんの雰囲気に押されて戦うのが怖かった。

でも、私はウェル君と一緒に戦いたい…じゃないとまたウェル君が1人でどこか遠くに行ってしまう感じがするから。

だから、戦う…まだ私は≪四の音≫までしか使えない…せめて≪六の音≫まで使えたら…

でも、それでも戦うんだ。

「≪ボックス≫…『鉄扇・神楽』」

私は自分の相棒を手に、アンヘルさんに一撃を入れる機会まで待つ。


「≪断絶≫!!」

ち…手でこれを防ぐか…!!

「ヌルイねぇ!!あんたの力はそんなものかい?」

今俺は気功と魔力で身体強化に≪血源強化≫を限界までかけてる。

それと『感覚』の魔法≪センスサーチ≫でアンヘルの動きを常に探知して何とかこの早さに対応している。

「『白喰』!!!!!!」

『白喰』に蓄えてる魔力をアンヘルに放つ。

「まだまだヌルイねぇ!!ほらよっと!!」

「ぐ!!」

アンヘルが『白喰』の魔力を一発で散らす。

そしてそのままウェルの前まで探知できない早さで詰めて来て蹴りを放つ。

「ホント弱いねぇ…こんなんじゃあたいは満足できないね?」

「くそ!!≪アブソリュートゼロ≫!!」

水の神級魔法≪アブソリュートゼロ≫がウェルの周辺をマイナスの世界に変える…

「ははは!やればできるじゃないか?でもまだだねぇ!?」

「っち、化け物が!」

あれ、食らってほとんど無傷って…

「一応あたいはこれでもXランクさ?あのロリトカゲと同じだよ?こんなにランクが離れてんのに魔法でどうにかなると思ってんのかい?」

「っち、ヴァレンと同じ強さってことか…なら!≪朧霞≫」

「へぇ~…これはまた…」

なら、斬って終わらせるしかない!

「≪二刀・千斬り≫」

「はぁ…甘い甘い!!!もう飽きたし殺そう…」

ウェルが、幻覚で自分の場所を誤魔化してるうちにアンヘルの背後に回っていたが、

“ズボッ”!!

「グボッ!!…く…そ…」

その場にはウェルの背後から手で貫いていたアンヘルが居た。

「え…?ウェル君?い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!!!!!!!!!!!」


お読みいただきありがとうございます‼

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