38話
どうもです♪
最近はストックを作るのが忙しかです‼
38話
「ふぃ~。やっと出てこれた!」
現在17時くらい。
迷宮に入ったのが午前10時程なので9時間は潜っていたのか…
「にしても、最後のガーディアンが『マッドウルフ』に『マッドウルフ・リーダー』だなんて…」
そうだ!!俺が魔核を10個程犠牲にして、そのまま、『マッドウルフ』を探したんだがこれが中々見つからなくて、結局30分後にやっと見つけたんだ…
「私達の努力は何だったんでしょう…?」
「まぁ、お兄ちゃん!ドンマイ?」
「ははは、ありがとうございます。セラ…」
「でも、無事出れたんじゃし良かったの?」
また、アムレシアの竜神の迷宮見たいに転移なんて事がなかったのでホントに良かった…
「ホントよ!またあんな事になるって思うと…さすがにやりきれないわね?」
「無事だし、良かったじゃん!マイさん?」
「そうですよ?お姉ちゃん!」
とりあえずは、現在徒歩で首都に帰ってるんだが、通行人が思ったより少ないな…
「あ、少年!!」
ん、ちょうど目の前にローブの人がいた…
「えーと…あなたは、」
「あ、お兄ちゃんがぶつかったお姉さん!?」
ん?ああ!あの時のローブの人か!?
「ねぇ、ウェル?この人は?」
「ウェル君…また女の人?」
ははは…また説教かな?
「いや~、あの時ぶりだね少年?」
「ホントですね?お姉さんはこれから迷宮に?」
「そうさ。これでもお姉さんは冒険者なんだぞ?」
そうだったのか…てかこの人武器無しだよな?
「お姉さん。1人で潜るの?」
「そうだよ?こう見えてお姉さん激強だよ?」
ふふふ、って笑いながらセラと話す女性。
「のう、ウェル?こやつとは何処で?」
「うん?昨日ギルドの帰りにぶつかったんですよ。」
「うむ、そうかの?」
どうしたんだろう?ヴァレンの様子が、何かを警戒してる?
一応≪鑑定≫してみるか?
『”クスッ“オイタは駄目よ少年?』
“ゾクッ!”声には出してないよな!?念話の類か!?
「さて、そろそろお姉さんは行くわ?あ、少年?まだ名前を言ってなかったわね?」
「ええ、僕は『ウェル』です。こっちから順に、」
「『マイ・ココノエ』よ。」
「『キョウ・ココノエ』です。」
「『セラ』です。お姉さん宜しくね?」
「…『ヴァレン』じゃ」
まだ、ヴァレンは警戒をしている。そう言う俺も警戒しているが…
「ふふふ、『ディア』よ?宜しくね?ト・カ・ゲさん達!!!」
ローブの女性、ディアから不吉な雰囲気が漏れる…
「っ!!?マイ、キョウ、セラ!!!?」
「キャッ!?」
「ウェル君!」
「こっちは大丈夫だよ!?」
ディアが身に着ていた、ローブを脱ぎ棄てていた。
同時に、俺とヴァレンを他3人から隔離するように土壁が囲んでいた。
「どういうことか説明してもらえますよね?」
俺はすでに腰に『黒姫』『白喰』を差して戦闘態勢は整えている。
マイ達も≪ボックス≫を使った気配がしたので、大丈夫だろ?
「ふふふ、少年?それはそこのトカゲさんが知ってるわよ?」
「この、蝙蝠が妾をトカゲじゃと?」
蝙蝠?どういう…
「”バサッ“これで少年は分かったかしら?」
黒い翼!?しかも禍々しい…まるで悪魔だ…
「ふふふ、まぁ…ちゃんとした自己紹介をしなきゃね?初めまして、神の玩具君?私は、魔王軍の2番隊隊長のディアよ。」
神の玩具?何の…
「ウェルよ…この者には挑むんじゃないぞ…」
「あら?トカゲさんはお利口ね?でも、こんな風に隔離したのにはわけがあるのよ?」
こいつは一体…それも魔王?む?
「≪カグヅチ≫!!」
「≪参の音・土蜘蛛≫!」
「≪アースキャノン≫!!」
ウェルの背後にあった壁を、高熱が柔らかくして、蜘蛛の足をした土がヒビを入れ、トドメに巨大な地面のボールが、俺達の頭上を通り、ディアに命中していた。
「ウェル!?大丈夫なの?」
「ウェル君!!」
マイは俺の姿を見ると、安心して胸を撫でおろしていた。
キョウはそのまま俺に抱きついて俺の胸に頭をすりつけている。
「お兄ちゃん!!ディアお姉ちゃんは?」
ん?それならお前の魔法をくらってたよ?
「ふうー、ひどいな~セラちゃん?お姉さんにこんな物騒な魔法を当てるなんてね?」
「あ?もしかして、ディアお姉ちゃんに当たってた?あれ~!お兄ちゃんと引き離すから半殺しくらいで出したんだけどなぁ~?」
「ふふ、お姉さんに傷をつけたいなら、もっと強いのじゃなきゃね?こんな上級程度じゃ無理よ?」
いやいや、セラも狙ってたのに驚きだが、あれくらって無傷って…
「ふむ、で…偽りの蝙蝠よ?お主の狙いはなんじゃ?」
「ふふふ、やっぱり最初のトカゲさんにはばれちゃうか~?でもねもう遅いわよ?」
「ッ!?全員ここから離れ、」
なに?何で地面が光って!?
「5名様御あんなーい♪≪界転移≫」
「むむ!!!≪解除≫!!!!!!『Gruaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!』」
目の前が真っ白になる瞬間にヴァレンが≪人化≫を解いて、俺達を抱きかかえてそのまま…
「ふー…無事行ったわね?私も向こうに行かなきゃ。でも、白いのがひっそりと行ったわね?邪魔者は排除しなきゃ。キヒヒ!」
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