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不幸な少年の異世界ライフ  作者: べにいろ
3章 白と黒の使者編
34/57

34話

どうもです♪

本日2話目です(ノ´∀`*)

やっぱり休日はいいですね⁉

ストックがたくさんできます(^^)b

34話


家に帰るとマイ達は鍛冶屋から帰って来ていた。

そのまま、マイ達の部屋に強制連行からのセラの急変ぶりについての説明からの説教。

まぁ、俺の回答は「存じ上げません」だが…

そのせいで説教だがな。

「で、勇者の事は何か分かったんですか?」

今のマイとキョウの状態はツンだ。

「そ、そのマイ?キョウ?…はぁー」

仕方ない、頭を撫でる攻撃!!!

「うへ!!?ちょっ、ウェル!!?」

「ウェル君!!?」

「ウェルよ…」

うん、これで多分オールグリーンだろう!それとそこの事情を詳しく知ってる当事者!羨ましそうに見るな?

「とりあえず、機嫌を治してくれませんか?」

「もう、仕方ないわね!?」

「ホントです!今回だけですよ?」

よし!ちゃんと成功した!

「ええ、さて勇者について話しましょうか?」

この部屋には、マイ、キョウ、ヴァレン、セラが居る。

この4人にはテーレが話した事を全部話した。

「今回の殺人の被害者はこの国に召喚された勇者のようです。」

「お兄ちゃんの予想は当たってたね?」

「ええ、ちなみに犯人の情報も、刀使いで長い黒髪で女性。種族は不明です。」

「ふうん、そこまで分かってるって事は、誰か見たのよね?」

「はい、丁度殺人が起こる所を見た人が居ます。服装は顔をフードで隠していて、分からなかったようです。」

「ウェル君…これって魔王が絡んでるの?」

「分かりません…でも、それなら他の勇者の居る国でも同じ事が起こるはずなのにここだけです。まぁ、おそらく犯人は同じ勇者、あるいはこの国の貴族やらが1番有力な説ですね?」

「ふむ、それなら、復讐や勇者をおいしい経験値と見てるとかかの?」

「まぁ、そんなものですかね?」

勇者はどうも、結構反則なステのようだ…

テーレ曰く、武に偏った、魔に偏ったステで、武なら身体能力が平均の2倍は上、魔なら、適正は最低でも光、闇、空間以外は使えて魔力上限が俺よりは低いが、Gは3万のようだ。それでも十分高いが。

でも、さすがに素性は教えてくれなかった。これを知ったら俺の身が危険と心配してくれてだった。それを聞いた俺は結構嬉しかったのでそれ以上は聞かなかった。

「さて、僕が得た情報はそれだけですね?あ、後明日から依頼を受けにギルドに行くので用意していて下さいね?ヴァレンも登録するのでちゃんと起きてくださいね?」

「やっと、依頼を受けれるのね?」

「ホント、長かったですね。とりあえずはDの依頼を受けないとですね?」

「そう言えば、お兄ちゃん達のパーティって一応平均CだからCの依頼も受けれるんだよね?」

「そうですね。そう言えば何でマイ達はCの依頼を1回も受けてないんですか?」

「そ、それは…」

「ウェル君がCになったら受けるためですよ?だってウェル君なら絶対追いつきますよね?」

そうか…俺を待ってくれてたんだな?

「ありがとうございます…絶対追いつきますから!」

「むー、先にキョウに言われた…」


さて、夕食も風呂も済ませた…

明日から忙しくなるな?

“コンコン”

「ウェル居るかい?」

「ん?父さんですか。居ますよ?」

「じゃあ入るね?」

そう言って、後ろに母さんを連れて、ん…テーレ!!?

「ぶっ!!?」

「ははは、ウェル、安心しなさい。≪結界≫は張っておいたよ?」

手が速いな!?

「まぁまぁ…ウェル、ちょっとお話しましょうか?」

「ごめんさないね?ウェル…遅かれ早かれきちんと2人には話さないといけないことなの…」

「ふふふ、ウェル…私もテオも怒ってないから緊張はしなくて良いのよ?」

へ?怒ってない?だって元パーティメンバーだよ?普通怒るんじゃ!?

「本当だよウェル?僕がここに来たのは君と話したい事が出来たからさ。」

「話したい事?」

「うん、まず1つ。テーレとはきちんと責任を取って妻として扱う事。まぁ、それは君が成人してからでいいよ?もう1つはね君が『ハイ』になってた事かな?」

「ウェル?ちゃんとテーレを幸せにするのよ?この子行き遅れって言われてて、私達も気にしてたから…ウェルが貰ってくれれば私達は安心できるのよ?」

「もう、アイリス…それは///」

「ははは、テーレのこの表情とか初めて見るよ?だからちゃんとウェル。テーレを幸せにするんだよ?」

うん…俺もギルドを後にしてから、ずっと気にしてたんだ…俺の中にはまだ前世での『アイツ』がいる。でもテーレと、してから俺の中はちょっとだが変化をもたらしてた。

テーレの事はまだ俺は何も知らない。それどころか今日初めて会った。でも、これだけは分かる。テーレは俺を受け入れてくれた。こんな俺を…ならそれに答えないとか…

「はい、僕はちゃんとテーレを幸せにします。だってこんな僕を受け入れてくれたんですから…」

「うん、それさえ聞ければ僕達は安心さ…さて、じゃあ『ハイ』についてだ。」

さっきまでの和やかムードが変わって真剣モードだな?

「ウェル。テーレに全部聞いたわ。それで私達はね、ウェルに忠告をしないといけないの。」

「忠告ですか?」

「そうだよ。ヴァレンさんの事は例え国王だろうが、絶対に伝えてはいけない。何故だか分かるね?」

そりゃそうか…種族進化をヴァレンの血を飲んだだけで行えるんだ…

「ヴァレンを巡って戦争ですか?」

「そう、それにセラとか身うちが人質になって脅し…とかもあるだろうね?」

ッ!!!

「それだけは!!!」

「だからねウェル、絶対に口外しては駄目よ?さすがに私達だけじゃあなた達は全員守れないわ…」

「母さん…」

「そうだよ?ウェルにはまだ、そんな争いに巻き込まれたくないんだ。」

「父さん…」

「ウェル?もうあなたには私も居るのよ?絶対にそんなことに巻き込ませないわ!」

今まで黙っていたテーレが泣きながら、俺を抱擁する。

「テーレ!?」

「ふふふ、テーレ幸せそうね?」

「うん。これならもう大丈夫かな?なにせテーレは僕よりランク上だしね?」

ん?今聞き間違いか?

「うん?ウェル知らないのかい?テーレはねSSSでこの国で5本指に入る実力者だよ?」

「ウェルのあの早さにはびっくりしたわよ?だって私でも見えなかったんだもの。」

「へ、テーレでも見えなかったって?」

「ええ、凄かったわよ?」

「ふふ、さすが私達の子ね?」

そこまで褒めないで?さすがに照れるぞ…

「ふふふ、ウェルが照れてるわね?」

「それは、君が胸にウェルの頭を押し付けてるからじゃないのかい?」

ま、まぁ…あの時も触ったんだが、テーレの胸は大きい…Eはあるのか?

「そうなの?ま、まぁ…そんなに好きならいつでも、」

「コホン、さてそろそろお開きにしましょうか?それにテーレもこの家に引っ越すんでしょう?」

「え?いいの!!?」

何!!?てかそんなに目をキラキラさせるなよ?

まだ、俺あの4人に説明してないぞ!!?

「ん?ウェル?先にあの4人には説明したわよ?」

「え!!?」

「ちゃんと説明したら、ちゃんと納得してくれたわよ。私は正妻じゃなくても良い。って言ったら納得したわよ?」

いや、そんなに笑顔で言っても嘘って分かるから!!?絶対、裏では何か相当卑怯な事言ったな!?

「また、説教…」

「ははは、ウェルはホント説教が好きだよね~?」

「別に好きじゃ、ありません!!」

「まぁ、頑張りなさい?じゃあ今日はここまでね?」

「ウェル。チュッ…おやすみなさい。」

2人が出た後、俺の口に軽く口づけをしてテーレも出た。

「明日が怖いな…ま、まぁ今日はもう寝よう!!うんそれが良い!!」

そして、ウェルの怒涛の1日が終わった。


お読みいただきありがとうございます‼

テーレさんはヒロインで行きたいと思います♪

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