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不幸な少年の異世界ライフ  作者: べにいろ
2章 迷宮編
30/57

30話

どうもです♪

ハハハ…テストって逃げても追ってくるものなんですね⁉

30話


「ウェルよ…」

「ヴァレンか?」

「うむ、すまぬ。」

「聞いたのか?」

「…」

聞かれたか…でも別に良いか…

「良いよ、俺にはどうでも良い過去だ…」

「では、ウェルよ…何でそんなに泣いている?」

「は?」

タンスの鏡には、怒りの表情、歓喜の表情、悲しみの表情と様々な心情が混ざった顔のウェルが映っていた…

「ひどいなこの顔…」

「今は泣いておくのじゃ…壊れてしまうぞ?」

「うん、俺さ…瀬良が居たおかげで前世では、初めての友、信頼できる同志、それに初恋も出来た。多分、こんな風になってるけど今でも好きなのかもな?」

「そ、っそれは聞き捨てならんぞ!!?」

「そんなこんなで結局俺は瀬良を守れなかった…だから、最後死ぬ前は結構やばかったかもな?相当殺気が漏れてただろうな…」

「華麗にスルーする出ない…今も好きじゃと!?なんで、わざわざ、この世界には居らん人間を好きになる!!?妾達は何なのだ!?」

「いや、別に俺は、お前らも好きだぜ?それに、好きと言っても懐かしむくらいのもんだよ…」

「そ、そうかの?ムフフ~、そうか~ウェルは妾達が好きか~!!」

「まったく、さっきまでの俺の悩みを返せよ?」

「何を言っておる。結果お主は前世で大切な人を守れんかった…」

「結構気にしてる事を…」

「なら、今回は大切にするのじゃぞ?ウェルよ、お主達は2回目が来たんじゃ…この機会を逃すと今度こそホントに後悔するぞ?」

「ハハハ!!まさヴァレンに諭されるとは…」

「妾はウェルの未来のつがいじゃぞ?そんな事いくらでもやってやろうではないか!!」

「誰がつがいだ誰が!!それに、もう大丈夫だ。気持ちの整理にこれからももう考えた…」

「そうかの?何ならこのまま妾の胸に抱き付いて泣いても良いんじゃぞ?」

「誰がそんな絶壁に抱きつくか!?」

「ぜ、ぜぜ絶壁!!?」

「もういい、瀬良のとこに行く…」

「ま、まつのじゃーーー!!あ、行ってしまったの…まったく手のかかる夫じゃの?セラは妾の妹も同然!!頼んだぞウェルよ…」


「瀬良?入るぞ?」

「…」

「寝てしまったのか瀬良?」

「お、お兄ちゃんなの?」

「ああ、お前の今も昔もお兄ちゃんの夕痲だ」

「!!?な、何でそんな平気そうに話すの!?私お兄ちゃんを失望させて、殺して!!もうあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「瀬良…」

「なんで、こんな妹に抱きつけるの!?」

「俺さ、前世では正直、あの事件よりもずっと前…そうだな2歳くらいか?それくらいからすでに壊れてたんだよ?」

そう、あれは…

「な、なにを!?」

「このまま聞いてくれるか?2歳のころ、俺には幼馴染の女の子が居た。俺には、その頃から自分の親のアレに結構心をやられてた…でもその子が俺を救った。でも、それを知った、じいちゃんがな、その子を誘拐して殺すように、裏の人間に依頼して実行した。」

「は?そ、そんなの私知らないよ?」

「だろうな?だってその子は澪だからな…」

「はい!?澪先輩!?」

「ああ、何で生きてんの?だろ…それはな俺が自分の部屋で澪を匿ってたんだからさ…誰も見つけきれ無かったよ。そして、じいちゃんに澪を傷付けたら、許さないって言ったら見事引き下がったわけさ。」

「その頃から、あまりの理不尽さだったんだね?お兄ちゃんは…」

「ああ、だから正直見放されても、何にも思わなかった…」

「だから、のほほんだったんだ…でも私はお兄ちゃんを…」

「瀬良、いやセラ!お前は1回死んだ。そしてもうお前は『皇 瀬良』じゃない。俺も『皇 夕痲』じゃない…・だからさ、ウェルとして今度から俺はセラを妹として見ていくよ…」

「お兄ちゃん…」

「それにな、俺は前世では『皇 瀬良』に殺されて正直良かったて思ってる…何せあの殺意は、一瞬とはいえ澪も入ってしまって居たんだ…だから、止めてくれてありがとな?」

「え?お兄ちゃん…知らないの?」

「知らないって?」

「澪先輩の事…」

「ああ、思いっきし加担しやがった上に瀬良も売った…」

「それ誤解だよ!!?だって、澪先輩はお母さんに香奈ちゃんを狙われてて、でも結局私を最後助けて謝ってくれたよ!!?」

「な、何…澪…ははは、今度もし会ったら謝らなきゃな?あの世かな場所は…」

「うん、よし!!私も何か少し吹っ切れたかな?お兄ちゃんとまた一緒に居れるんだもん!!」

「ああ、じゃあ、明日ちょっと街で買い物に行こうか?」

「なに~?デートに誘ってるの~?」

「ああ、ヴァレンも一緒だけどな?」

「ふふふ、それでも良いよ?さ、お腹減ったしご飯♪ご飯♪」

「ああ、そうだな。」

これにて、ウェルの中で、『皇 夕痲』の悩みは消え、もうなんの悩みも無くなった。


お読みいただきありがとうございますm(。≧Д≦。)m

活動報告に大事なことを書き込むので閲覧お願いいたしますm(__)m

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