27話
この頃体調をよく崩します…
ホント申し訳ないです。
27話
「兄さん、マイさん達の見送りお疲れ様です。」
「うん、さて今日からセラに魔法の授業しないとだね?」
「はい、今日からお願いします。」
家に帰ってきて1週間が経った。
日本の暦では今12月28日くらいだ。
こっちにも正月のような行事がある地域があり、マイとキョウの故郷にはそれがある。
2人は武者修行のため、こっちで冒険者として活動していたが、両親にこの時期には帰省するように言われていた。
「にしても、今でも驚きです。マイさんとキョウさんが妖族でも上位の種族『キュウビ族』だなんて。それに、里は他種族の出入を禁止だなんて…兄さんは付いて行きたかったでしょう?」
「うん、でも他種族の出入が禁止なら仕方ないよ…まぁ、1月程で帰ってくるんだ。それまでに2人のランクに追いついて見せるよ?」
「ふふふ、マイさん達の驚く顔が見れそうですね?」
「はは、そうだね。さて、そろそろ授業を始めるよ?」
今の俺の日常としては、庭で、マイとキョウと鍛錬をして、ヴァレンにはこちらの世界での知識を教わっていた。
内容としては、勇者のこと。神のこと。ヴァレンのような強者のこと。
後者2つはおいおい説明するとしよう。
勇者についてだ…
実は、勇者は『召喚』されると教わった。どうも、≪召喚陣≫を使って、別の世界から、連れてくるとのこと…
普通は5人とかなんだが、先日、6ヶ国があることを発表した。
『勇者の真実』だ。なんで急に発表したのか?
今回例外が生じたのだ…
それも、『アーケイン王国』に『イシュタル聖国』、『レオタール帝国』、『和国』、『ハーヌ獣国』、『メルナ森国』が勇者召喚を行った。
それぞれの国に40人ずつ勇者が召喚された。
さすがに、勇者が多すぎる…
それに、魔王の復活の兆候も発表された。
もう国民達などは、驚き、不安、歓喜…もう大混乱だ。
にしても、勇者か…
計240人。まだ名前は表にでてはいない。
めっちゃ気になるな?
まぁ、そんなこんなで俺はマイ達が帰省したため結構予定が空いた。
父さんは城に呼ばれて行ってるし、母さんも一緒に行った。
まだ、いつ帰ってくるかは分からない…
今、家にはセラ、ヴァレン、使用人、俺しか居ない。
ヴァレンは家の周りを見たり、1日中外を観察したり、俺の横にぴったりくっついたりもする。
だからセラが俺に『魔法を教えてください!』って頼んだのだ…
もう、今日から暇そうだって2日前に言った。
さて、迷宮は一応この首都にもあるけど当分は入るつもりなし。
一応、ギルドには一度行った方が良いか?
『鍛冶屋』には行った…
じいさんの息子さん、『メルク・ワーナ』さん。めっちゃ似てない!!
凄い紳士だった…一応『黒姫』と防具の調整とかしてもらった。
さて、今からセラの授業だ…
頑張りますかね?
「では、セラ。魔法とはなんでしょうか?」
「はい、兄さん。魔法とは、体内に存在する魔力を使い、想像したことを現象として発動させることです。」
「うん、そうだね。一般ではそうなる。魔力を使い、火を起こしたり、風を操ったりする。でも、僕はこう思うよ?魔力とは火種…火はどうやって生まれるの?」
「え、それは…空気を使ってですか?空気があるから燃える?」
「へ?う、うん、そうだよ…正確には酸素だね。」
「兄さん!!それをどこで!?」
「え?セラこそ、それは!?」
なんで?セラ…この世界には…『酸素』なんて名前や知識は無いんだよ?
「も、もしかして…セラも前世の記憶が…?」
「兄さんも、ですか…?」
「そ、そうだよ…僕は前世の記憶がある。」
「わ、私も兄さんのように記憶があります…」
やっぱりか…色々聞きたいけど、この話しはタブーだな…
それにまだ、授業が途中だ…
「セラ、この話しはお互い聞かなかった事にしよう。」
「はい…兄さん、続きを良いですか?中断してすみません…」
結構、やりづらい。
「う、うん…ふー…よし。
じゃあ、続きを話すよ?魔力が火種と言ったけど、魔法とは結構単純なんだ。
≪ファイヤーボール≫なら、酸素を燃やせばいい。そして、魔力はその手伝いをする。つまり、魔力は酸素を燃やすエネルギーになってるし、酸素を集めるなんて事もしている。僕は魔力は、現象を起こす、手伝いをするモノって考えてる。」
「つまり、私達はただ現象を起こす事を想像したら、後は魔力が手伝ってくれる?そういう事ですか?」
「うん、そうだよ。じゃあ次の質問だ。魔法に適正属性があるね?その種類を言ってくれるかい?」
「は、はい。魔法には…『炎、水、風、地、雷、光、闇、空間』があります。
それに、適正なので、絶対に使えないわけではありません。ただ、普通より使いづらい、魔力を余剰に消費する。ですよね?」
「うん、そうだね。ただ、適正には縛られてる人がほとんどだね。それは、想像しづらいから、魔力を余分に使ってしまうから、適正属性を使う事が多いね。後は≪無属性魔法≫かな?」
「たしか、≪身体強化≫やそのまま、魔力を打ち出す魔法ですよね?」
「そうだね…実際、使い勝手がいいんだよね。」
「ウェル様、セラ様。お昼の時間です。」
丁度、良い時間で来てくれたね?
「わかりました、今行きます。セラ、午後は実際に魔法を使うから庭でやるよ」
「はい、では行きましょうか?後、私は…」
やっぱり、前世の事が気になるよね?
「うん、もし相談があるなら一旦今日の授業が終わってだよ?」
「分かりました…」
ウェルはまた、ウェルに必要に絡みつく因果に巻き込まれる事になる。
お読みいただきありがとうございます‼
今週は2話更新できるか分かりませんが、最低でも毎日1話更新はやりたいと思います(;・∀・)




