24話
どうもです!
最近は衣替えしたのに暑い日々ですね?
中々寒くならないのが恨めしですm(。≧Д≦。)m
24話
「やっと、地上に戻ってこれた…」
「ふむ、久方の陽の光じゃの。妾は感激じゃ!!」
あれから、地上に転送され僕は他の冒険者が周りに居る状態で帰還を喜んでいる。
「ん?それより、そろそろ離れてくださいよヴァレン?」
「え?妾が嫌いになったのか!!?ウェルよ妾を捨てないでくれたもう!!」
おろろ、と泣きマネをしながら、地面に膝をついて会心の演技をする。
「――――――!!!!!!!!!!!」
「何か、凄い魔力がこっちに…?」
その方向をみると…
「「ウェ~ル(君)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
修羅がいた。
しかも、拳を振りかぶって…
「わ!!!!危なっ」
「あ!!避けるな~!!」
「おとなしく、殴られて下さい。」
ふむふむ、涙の再会ではないのか?
「へ!!?」
「え!?ちょ、ウェル君?」
「ん?あ…」
なんと、俺はいつから涙脆くなった?
冗談で涙の再会なんて言ってるけど、ホントに出てくるなんて…
「何よ…もう。これじゃ殴りたくても駄目じゃない…」
「ウェル君…“ギュっ”」
涙に気を取られてると、キョウの胸に抱かれてた。
「へ?」
「ちょ、ちょっとキョウ!!?」
「おかえりなさい、ウェル君!」
「グスッ…た、」
「おい、そこのお前。」
誰だよ?この幸せを邪魔すんのは?せっかくの再会を!!
俺は、自力でキョウの胸から離れて話しかけてきた空気の読めないやつの方を見た。
「今すぐ、お前が迷宮で得た全てを出し、俺達迷宮で捜索した冒険者に明け渡せ。」
はあ!?こいつ何言ってんの?
だんだん他の冒険者達も集まってきた。
大体30人ちょいで、最低でもCか?
「ちょっと、あんた!何馬鹿な事言ってんのよ!?」
「お前こそ、何を言ってる?お前が俺達全員に捜索を頼んだろ?」
「私は同行を頼んだだけよ!!それにあんた達は断ったでしょ!!」
あー、なるほど…マイは俺の為に結構動いたんだな?
恐らくキョウもだ…しかも2人ともCになってる…
こいつらは2人の努力を貶す奴らだ…
「つべこべ言わずさっさと出せよ!!この、雑魚ごときが!!」
今、こいつ何言った?
今まで、沈黙していたキョウは静かに怒りを秘めていたが、今の言葉で雰囲気が急変して、表に殺気が出ている。
マイに限ってはもう、≪ボックス≫を発動寸前だ。
ヴァレンは、端っこで観戦している。
こいつ等は害虫だ…しかも、俺達の幸せを奪う。
「さっさと出せ!!」
そいつは、俺に剣を突き付け、そのまま斬りにかかる。
周りの奴らも、魔法や武器を出し、戦闘態勢に入った。
「ウェル!!!」
「ウェル君!!」
2人は俺に対し、心配と驚愕で声を、しかも。
涙?
“ブチッ”
「ふむ…こ奴ら終わったの?あ?妾も範囲内じゃの!?あの少女2人を!」
「≪テレポート≫」
「え?」
「わ!?」
2人をウェルは≪テレポート≫で俺に戦闘範囲外に転移させる。
ヴァレンはどうにかするだろう?
「な?こいつ!!」
剣を振り上げていたが、2人が居なくなって、人質が消えたのに怒りを出していた。
「なぁ?お前ら…俺を怒らせて、2人を傷つけて、幸せの時間を奪ったんだ…分かってるよな?」
「なにを、!!がぁぁぁぁぁあああぁぁああ!!!!!」
ウェルは、一瞬で『黒姫』を出し、そいつの腕を両方とも斬っていた。
「なっ!!こ、こいつ!!!全員やっちまえ!!」
ウェルはその、怒りを完全に表に出し、
「≪ジョブスキル・ジェノサイダーギア≫」
『殲滅士』のジョブは、言葉の通り、大量の敵じゃないとその真価は発揮されない。
つまり、この1対30ばかりの状態はウェルには好都合だ。
ウェルの≪ジョブスキル≫が発動する。
周りには、すでに≪ジョブスキル≫を発動している者は居る。
しかし、
「ぐぁぁぁああぁぁ!!」
「ヒィィィィイィィッィィィィ!!!!???」
「なんだこれはぁぁぁ!!!!」
そこには、ウェルを中心に地面から、ウェルのもつ魔法属性全ての剣の造形魔法が突き出ていた。
「≪ジェノサイダー・ボム≫」
その言葉を最後に剣が全部爆発し、そこには大量の肉片があり、驚いた事に死者は居なかった。
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