21話
どうも!!
休日は楽でいいですね➰♪
小説を書きながら、ゆっくりと過ごす作者であります(*´∀`)
21話
「で?あなたは何で僕と戦いたかったんですか?」
あれから、ヴァレンが負け認め俺とのお話をしている。
「むー、だって妾がお主の力が気になったんじゃもん!」
ヴァレンは今、俺の光の上級魔法≪ハイヒール≫で傷を癒した後、≪人化の術≫で、幼女になって俺の前に寝そべってる。
「じゃもん!じゃないですよ!僕、後少しでヴァレンの咆哮で死んでましたからね?」
ホントだよ!!結構平気そうにしてたけど、あの時≪血源強化≫が間に合ってなかったら死んでたよ!!?
「でも、お主はピンピンしとるしいいじゃないか!!」
結局拗ねる。
齢、最低でも1000を超す、偽ロリはどうも精神年齢は低い。
「はぁ、とりあえず理由はわかりましたから、服を着なさーい!!!!!!!!!」
しかも、この幼女め!裸族で俺の前で寝そべってる!
「む、それよりどうじゃ?妾の裸は?襲っても良いぞ??」
何故か目をキラキラさせて、俺に顔を近づけてくる。
だが、
「ああ、すみません…僕、こんな未成長な幼女を襲うという趣味は持っていませんので。」
「ぐはっ!!」
ウェルの『未成長』と言う言葉に一発KOのヴァレン…
「まぁ、沈んでないで早く服を着てください…」
「むぅ~、お主は妾の魅力が分からぬのか!!?」
「はい、さて…服も来たことだし、ヴァレンの頼みを聞きますかね?」
「へ?妾はお主との戦いで、もう頼みは聞いてもらったんじゃがの?」
「いや、まだしないと行けないことがあるでしょう?」
「しないといけないこと?」
「はい、ヴァレンの力を回復させるですよ?」
そう、仮にもこいつはあ俺の命の恩人…
なら、こいつをさっさと解放するのは俺のやるべきことだろう。
そうじゃないと、俺の気が済まない!
「で、出来るかの?妾を回復できるのか?」
「あぁ、でも…これからやることは他言無用で頼むよ?」
「うむ、妾は絶対に言わないし、お主にも聞いたりしない!!」
「じゃあ、やりますよ?」
「うむ!!」
思い浮かべるは、知識に存在する、龍達が疲弊した際に口にしてた食べ物…
「≪物質創造・聖蜜≫」
ウェルの前には茶色の陶器に白い蜜が2L程入ったのが、創造された。
「な、なんじゃこれは??」
「どうぞ、召し上がりを。これは回復を促進させる食べ物です。」
ウェルの知識では、『聖蜜』とは、魔力を回復促進に加え、スタミナも回復させる食べ物としてある。
しかし、これの材料までは考えて無かった…
何せ、『聖獣・フェニクスの涙』に、『世界樹の蜜』が混ぜられたモノで、入手は普通不可能なのだ。
龍達はこれを、自分の守護する『エルフ』の国から、貰っていただけで、効果は最高クラスが保障されている。
「“ペロッ”!!!!!“ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!!!”プハ―!!」
飲み終わったヴァレンは、凄くハキハキしており、魔力等もさっきとは比べ物にならないことになっている。
「おかえわり!!」
それから、ヴァレンはウェルに20回はおかわりを頼み、ウェルは魔力が枯渇寸前まで、魔法を使い続けた。
「おいしかったぞ!!?妾の力も8割は回復した!!これならもう、ここに居る必要はない。」
「そ、それはよかったですね?」
先程から、子供みたいな対応をするヴァレンに、ウェルは、
こっちが素か…
なんてことを思ってたりもしていた。
「では、ゆくぞ!ウェルよ!?
ここから、大体10層じゃ上がらんと転移陣は無い!!」
「はい!?それって…」
「うむ、まずここは、妾を封印する場所じゃからの。
この迷宮は表上290層を最深部として、残り10層は妾の守護として存在しておる。」
「それって、魔物もたくさん居るんですよね?」
「ふむ、そうじゃの?竜・龍の魔物とかがおるな?
あ!勘違いするでないぞ?妾は魔物ではないからな!?」
ははは、一難去ってまた一難…
「そう、心配するでない!ウェルは妾の血を飲んだんじゃ!自分を≪鑑定≫してみるがよい。」
「ん?」
ウェル・アルバード(男) レベル90
12歳 高人間 ランクE
魔力 35万
魔法適正 全属性(炎、水、風、地、雷、光、闇、空間、血、虚無)
竜/龍魔法 古代魔法(物質創造、物質変換、時間、感覚、合成)
「え?何で種族が変わってんの?てか、魔力上限を越してるし…」
「何、妾の『原始龍』の血を飲んだんじゃ。少量とはいえまず、身体能力は格段に上がり、魔力の上限も基礎から上がるじゃろう…最後にウェルのように『種族進化』をしてないものは起こるじゃろうな。」
「『種族進化』?」
「ふむ、単純にの…1個上の存在に生まれ変わるんじゃよ?
メリットは、戦力強化、魔法適正が増える、寿命が最低でも500年は伸びる、かの。」
「へー…では、これは、特段珍しい事でもないと?」
「ふむ、確か『英雄』や『勇者』と呼ばれる者達は、していたし、Sランクの者も大体しておるの?まぁ、≪鑑定≫しても分からんじゃがの。」
む、俺の疑問に気付いたのか?ヴァレンは全部教えてくれた…
「へー、じゃあ、父さんや母さんも『種族進化』してるんだろうな?聞いてみようかな。」
「さて、話しは終りじゃ!!はようここを出ようじゃないか!!妾はもう我慢が出来ん!!」
「あー、そうですね?ヴァレンはここを出て何かしたい事はありますか?」
「む?何を言っておる?妾は暫くはウェルの傍に居るのじゃぞ?」
「はい?まぁ、良いですよ?目の届かない所で暴れられるのは困りますし…」
「むー、妾を問題児扱いしよって。」
「嘘ですよ?まだ、ヴァレンに聞きたいことがたくさんありますから?
てか、ヴァレンは問題児でしょ?」
「なにをー!!!?」
そう、愉快な会話を2人はしながら最深部から出ていく。
~Side 神界~
≪良かったのかの?竜神よ?≫
≪良かったとは?≫
≪あの、問題児をそのまま解放して≫
≪ああ、あ奴にはあの少年がついておるから良い≫
≪ほほぉー、お主が人にそこまで信頼するとはのぉー≫
≪良い、それにあ奴にはそろそろ『学んで』欲しいのだ≫
≪あの少年からかの?≫
≪うむ、あ奴以外にも後2体居るが、それはまたで良い≫
≪ふむ、お主も変わって来たのぉー≫
≪なに、愛する子達の為である≫
≪ほんと、あの少年には驚かされてばかりじゃよ…≫
≪そういえば、老よ?あの、小娘は下界に降りたと聞いたのだが?≫
≪むー、それを忘れておったわい…ホントこれからどうなるのやら…≫
お読みいただきありがとうございます‼
なにかしらのご指摘がございましたら報告をよろしくお願いいたしますm(__)m




