12話
どうもです♪
最近は受験生には厳しい日常が続きますね?
休みなのに勉強、ゆっくりしたいのに勉強。
皆さん勉強はいいですが、体調にだけは気をつけて休日をお過ごしください‼
12話
~Side ウェル~
「む、『マーク』がやられておるな?」
「おい、ってことは?」
「中の方にもう1人居たってことであるか。」
「おいおい、戦い中にお喋りとは良い御身分だな!!?」
只今絶賛苦戦中のウェルです。
開戦して10分。
まず、簡単に言うと、1人殺した。筋肉ダルマが俺の断絶をまともに食らって上半身が下半身かおさらばした。
それからは、向こうも警戒し始めて魔法で牽制したり、連携で攻撃したりと今は丁度お互いに攻めきれないでいた。
あの護衛と頭の事からすると、マイは救出成功したみたいだな?
「ふむ、そろそろよいかの?」
護衛が言うと、全員の雰囲気が変わった…
「っち!!今までは本気じゃないと?」
「いーや、違うぜ?俺らはお前さんを甘く見ていた…現にこっちは1人やられたしな?だから、ここからは出し惜しみをしねぇ。こっちは≪ジョブ≫持ちが2人居るんだ。負けるわけにはいかねえからな?」
≪ジョブ≫か・・・Dになると同時に耳に≪ジョブ・???を得ました≫って聞こえるみたいで、皆はこれを『神の声』という。
ジョブは人それぞれで、主に≪剣士≫、≪魔術師≫、≪聖術師≫、≪騎士≫などが一般的で、
サブジョブと言う≪鍛冶士≫、≪錬金士≫、≪裁縫士≫、≪メイド≫など、戦いには関係のないのがある。
ジョブにもレベルがあり、全部で最低でも三回はジョブチェンジがある。
後はSになるとセカンドジョブ、SSでサードジョブが手に入る。
ジョブがあることで、ジョブの関係のある武器を使う事でジョブスキルを使う事が出来る。
「でも、勝つのは俺だ…」
そう、勝たなきゃいけないんだ…
こっちも出し惜しみはしない!!
「さて、じゃあやるぞテメェ等!!?」
まずは、槍を持った男が突っ込んでくる。
その後ろには短剣二刀流だ。
やるか…
「≪壱の型・魔複合…黒気≫」
壱の型は攻撃を優先させるために気功で特殊な身体強化をして、力技を何度もする、単純な型だ。
そもそも、気功とは?
=生命力である。心臓から生まれ、人は常に気功を無意識で使う。
俗にいう火事場の馬鹿力だな。
俺はそれを前世で認識し常に気功を使ってたから、上限が今でも分からない程大量に存在する。
効果としては、身体強化、強化付与、形状と質の変化(質とは、斬れるや鈍いなどと言ったもの)
今回は身体に気功の身体強化と強化付与を自身にかけ、『黒姫』の『魔力無効』を発動させないで、空間の魔力を付与した。
「気をつけろ!!?それに触れたら終わりだぞ!!」
「遅ぇよ!!」
槍の男はウェルの薙ぎ払いを避けたが、風圧でそのまま短剣の男を巻き込み後ろに吹っ飛ぶ…
「≪ソードバレッド≫」
ウェルはそのまま、全員に向け、無属性魔法上級の≪バレット≫を改良して剣の弾丸を放つ。
計40本が放たれ、護衛と頭は武器で防いだり、避けたりとして無事だが、残りの二人は槍の男は顔に刺さり即死、短剣の男は槍の男を盾にして無事だったが、足に一本刺さっていた。
「後三人」
「っち!!≪ジョブスキル・ファランクス≫」
頭がジョブスキルを使い、魔力が全体を覆っていた。特に盾に集中していたが、ウェルはあれを斬れる自信がないほど、堅固な守りであった。
「む、こ奴は≪騎士≫であったか?まぁいい、わしも参加するかの?」
そう言って、この場で最強であろう人物が行動し始めた。
~Side マイ~
「お姉ちゃん大丈夫?」
あの後一旦洞窟を出て、表の方え遠回りして、気付かれないように移動していた。
「ええ、少しずつだけど回復してるわよ?」
ウェルにもらったポーション9級で体力や疲労はある程度回復したが、妖力がまだ完全ではない。
「お姉ちゃん、見えたよ?」
「っ!!!?」
そこには、黒いオーラを纏って戦うウェルが居た。
そこからは唖然だった。
槍の男を短剣の男ごとふっ飛ばし、魔法を大量に放つ。
あの時の私との戦いはまだ序の口だったのね?
そう思っていると、頭がジョブスキルを使い、ウェルが止まっていると、そのまま吹き飛ばされた…
そこには、ハルバードを持った、年齢的にお爺さんな人が立っていた。
「ウェル!!?」
つい、叫んでしまいお爺さんに見つかってしまった。
「な!!?マイ?何でこっちに来た!!?」
「ふむ、あ奴がマークをやったのか?」
「ウェル!!っ!!ねぇお爺さん、あんたも『裏ギルド』なの?」
「ふむ、マークめ、おらしよったか…ふむ、確かにワシは『裏ギルド』の人間じゃの」
「そう、キョウまだやれるかしら?ウェルも体制は整えたわね?」
「やれるよお姉ちゃん!」
「ああ、すまないなマイ?てかやっぱり猫かぶってたな?」
「な、コホン!!それはまた後で話しましょう!!今はこいつらよ?」
そう、まだ一応三人いる…
短剣の男も今ので回復していた。
「さぁ、やるわよ!!」
マイとキョウがウェルの加わり第2ラウンドが開始される。
~Side ウェル~
マイが来たのは驚いたけど、正直助かった…
にしても、やっぱりCは強いか…
勝てるのか?勝つにはどうしいたらいい?
今レベルが90だ…
あれだけ殺したのにまだ90って…
まぁ、まずは邪魔な頭を殺ろう…
短剣はマイ達に任せる。
「悪いが、もうあんた等の好きにはさせねぇぜ」
「ほう、まだやると?」
「ああ、いくらでもやってやるよ!!っと」
黒気での力技で頭に向けて≪断絶≫を放つ。
「はっ!!そんなんじゃ俺の防御は通らねえぜ!?」
っち!!やっぱり堅いな!!
「ほっっと!!」
「くっ!!」
護衛の奴がハルバードで薙ぎ払いをするが、ウェルは綺麗に受け流しそのまま斬りかかる。
「ふむ、技術は中々」
ウェルの斬撃を軽く下がってハルバードで止める。
黒気で強化してんのに、マジか!!
「ふー…≪解除≫」
ウェルはその場で黒気を解除して、『黒姫』の≪魔力無効≫を発動する。
「ふむ、強化を解いたか…」
「行くぞ!!」
魔力と気功を重ねた身体強化で頭との距離を一瞬で詰め、
「何!?こいつ!!」
「≪四の型・断絶≫」
ウェルの放った断絶は頭の≪ファランクス≫を散らし盾ごと斬る。
やっぱりな…ジョブスキルは1つの完成した魔法ってことか?
実際魔力使ってたから、武術と魔法を組み合わせたものか…
「っち!!お前なにをした!!?」
頭はぎりぎりの所で盾を離し剣で防いだが、剣も斬られ左手を斬られ重傷を負っていた。
「さぁな?っと!?」
後ろから、護衛の奴が斬りに来るが、何とか避けて2人から距離を取っていた。
「ふむ、その武器が原因かの?見たとこ『魔力を散らす』かのう?」
っち!やっぱこのじじいはただ者じゃねぇな?一発で当てるか。
「さぁ?そんな簡単に話すとでも?」
魔力は後1万ぎりぎりのとこか?
まぁ、とりあえず少し残してやればいけるか?
まぁ、とりあえず!!
「≪氷・撫子≫」
ウェルの十八番の魔法とは?
それは造形魔法だ…
特にウェルは前世では刀の二刀流を使っており、今もこうして使うのが、ウェルの一応
の本気である。
ウェルの左手には、『黒姫』と同じ長さに重さの氷の刀を出している。
前世で使っていた愛刀≪撫子≫をモデルに創っている。
「ほう、造形の魔法とな?それはGでは出来んはずなんじゃがの?」
「いくぞ?≪終の型・朧霞≫」
その場に居た全員の視覚からウェルがブレて消えた。
これは、≪幻影魔法≫を使った型で本来は速さに急緩を着けて、タイミングをずらすのを今では『認識阻害』を使った型にしている。
「む?どこじゃ!?」
「ここだよ」
気付けば護衛の前で刀を振る所で、
「ふぬ!!」
護衛の方が早く斬りつけるが…
「また消えたじゃと!!?」
そして、
「≪二刀流四の型・瞬斬≫」
元のウェルの居た場所から二つの斬撃が飛んできた。
「がっ!!?」
「ふんぬ!!!!」
頭は頭に当たり、護衛も当たる瞬間に体をずらすが腕に当たるが、防具により威力は軽減した。
「やっと、あんただけだな?」
ウェルの姿が元の場所から見えるが、ウェルはもうすでに疲れきっていて魔力も残るは1000だけである。
「小僧!!ワシに何をした!!?」
「さぁな?言うとでも思ってんのか?」
正直話すのももうきついな…
「くっ!!やるしかないのかの?」
「ああ、決着をつけようぜ?」
お互いが睨みあいながら、この戦いに決着がつこうとしていた…
お読みいただきありがとうございます‼
後1話で盗賊編を終わらせて、迷宮編に入りたいと思います。
いまだに登場しないまんまの人物も少しずつ出せたらと思います‼
ではまた次回でお会いしましょう!
追加ですが、活動報告で更新状況など書いてますので是非そちらもチェックしてください。




