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不幸な少年の異世界ライフ  作者: べにいろ
1章 冒険者編
11/57

11話

とりあえず盗賊編です

最後はダイジェストっぽくするかもです?

11話


俺がマイに協力をすると決めて、そのまま準備を始めた。

まずは、『アーラ商会』だ。

買ったのは、≪情報≫で、

カシさんの『アーラ商会』はこのアムレシアで一番の商会。

つまり、誰よりも情報を持ってるはずだし、まず信用出来るのがこの人しかいないのだ。

案の定、俺の望んだ情報を持っていた。

この街に居る犯罪奴隷商は3人だけで、マイに指示していたのは『ブーダ・ボン』という。

場所も聞いたので、盗賊のアジトから帰って来たらそのまま、豚箱に入ってもらおう。

それと、カシさんが俺に面白い魔法を教えてくれた!!

それも無属性魔法≪鑑定≫の正しい使い方が分かった。以前俺は鑑定を使ったがあれは正しい鑑定ではなかったのだ・・・この魔法は商人が秘伝にしている魔法で、効果は、

生物だと、名前、年齢、種族、ランク。物だと、名前、ランク、付与効果。

と言ったのが頭に入ってくる。

俺は、お礼を言って『アーラ商会』を後にした。


次に、俺が『アーラ商会』に行っている間のマイだが、ギルドで情報を探していた。

それは、犯罪奴隷商についている護衛についてだ。

ついてるのは2人で、2人とも冒険者で片やD、もう片やCだった。


そして、2人で『メルク鍛冶』の前で待ち合わせをして、そのまま謝罪をしに行った。

結果はじいさんが許してくれた。

マイが事情を話すと、じいさんは憤慨してマイに武器をと小盾(バックラー)

を渡していた。

マイは普段は片手剣に籠手を使って防御をしていて、マイの一族は戦闘時に専用武器の扇を使って戦っている。


全ての準備を済ました今、2人は森の前に来ていた。


「さて、ではこのまま、僕が囮で暴れるので、マイは護衛に気をつけながら妹さんを救出してください。」

「わかった。気をつけてくれ…後、あ、ありがとう」

マイはテレながら言うのを見て俺は森に入っていく。


森に入って10分が経った。

マイに言われたように、森の奥に進んでいく。

それから20分が経った時だ。

微かだが人の気配を感じる…

「誰だ!?」

「ぐへへへ、子供がこんな所になんのようだぁー?」

「おいおい、こいつぁ上玉じゃねえか?」

ちょうど、前にあった茂みから5人ばかりが出てきた。

「あなた達が噂の盗賊≪虚ろの霧≫ですか?」

俺が言うと、お互いに顔を見合い下品に笑って、

「ぐへへへ、俺らが噂か?」

「そうだなぁー、俺らも有名になったなぁー」

「なるほど、ではあなた方を≪虚ろの霧≫と見なし、討伐を開始します」

「なんだと?たったガキ1人で何ができんだ?」

「ふぅー…≪さんの型・閃斬せんざん

3mほど間合いが離れているが、居合いを放つとその間を気功の刃が飛んでいく。

”ズバッ“と音をたて前に居た3人が首を地面に落としそのまま倒れる。

「お、おい!なんだ、て、てめぇは!!おい逃げ、ビャ!」

喋る暇あんなら逃げろよ?

とりあえず5人。初めての殺しだが何とかなるな…

さて、気配は前から結構するな?

先手必勝!!

「≪ボルテック≫」

だいぶ離れた所に幾つもの雷が降り注ぐ…

聞こえてくるのは、悲鳴のみ。

ホントは気功だけで終わらせたかったんだが、どうも相手が固まってたから、魔法を使ってしまった。

今のは、初級だが、魔力を必要200に対し500を20本も使った。

残り、4万弱か…

魔力値が5万になってから、魔力が1も上がっていない。

これがランクの上限と言うことだろう。

今、ちょうどレベルが55なので後45も上げなければいけない。

「おっと、ここがアジトか?見た所10人が死んだか」

「お。おいガキこれは、ギュピャ!」

だから話す前に動けって…

さっきから飛斬で片がつくな…

まぁ、気功は今の所限界が分からないからこのまま使って良いと思うが、まぁいい。

「お、中から気配がするけど、出てくるな?」

そのまま、アジトから10人ばかし出てきた。

今までが皮の装備に片手剣だったのが、鉄の混ざった装備に弓や短剣、盾も持っているのが居る。

ちなみに≪鑑定≫今までのも含めて全員FにGがしかいない。

「おい、野郎どもやっちまえ!!」

前衛、後衛に分かれて攻撃をしてくる、中には魔法、初級の≪ファイヤーボール≫や≪エアーカッタ―≫なども放たれるが、

「≪四の型・断絶≫」

そのまま断絶で武器や盾ごと斬られる。

そして、そのまま盗賊達は全滅した。


~Side マイ~

「雷か…ウェルが始めたわね?」

ホント不思議な少年よね?

今まで、少し大人ぶって口調も変えてたけど、多分バレてるわね…

待っててねキョウ…

今お姉ちゃんが行くからね?


これまでアジトに侵入するのに暗殺したのは5人…

ここの盗賊は頭と幹部を外せば全員がF とGだ。

Eの私からしたら下手に手こずる事はない。

まぁ、油断さえしなかったら、だけどね。


アジトに侵入する。

多分今表でウェルが暴れているはず。

そのせいか、盗賊が牢屋の前に着くまで、誰とも遭遇しなかった。

っち、あいつは…

牢屋の前に居たのは、幹部の1人で私と同じEだったはず…

あいつにキョウを人質に捕られたのだ。

これは、扇を使うしか直ぐには無理ね…

「≪ボックス≫」

ウェルが使う≪アイテムボックス≫の下位の魔法である。

中から扇≪舞桜≫を取り出す。

大きさは30cmばかりで二つある。

開くと、桜の木が描かれており、紙ではなく、ミスリルを変質させたものが使われていた。

「≪九尾の舞・参尾さんび≫」

「む?」

気付かれる前に!

「≪影扇≫」

“スッ”扇から影の線が走り男の首を飛ばす…

「ふぅー、まったく…私ってまだランクの問題で弐尾にびまでしかできないのにな」

「え?…お、お姉ちゃん!?」

「ちょっと、キョウ!静かに!」

「あ、はい。ごめんね、お姉ちゃん…」

「いいわよ、それよりも早くここから出ましょ…

男の持っていた鍵を使いキョウを解放する。

「さて、表でウェルが戦ってるはずだから、裏から、」

「裏からなにをするのかな?」

「ッ!!!!!」

そこには、幹部でも頭でも、ましては盗賊でもない護衛がいた。


~Side ウェル~

さて、あらかた片付いたな…

後は頭に幹部、護衛か…

「ほう、こいつらをやったのはてめぇか?」

アジトである洞窟から出てきたのは5人だ。

1人は仮面をしていて、短剣の二刀流、Eだ。

1人は上だけ部分的な金属装備で筋肉ダルマ、大斧、E。

1人はきちんとした金属鎧に槍、E。

話しかけてきたのは、皮に金属を部分的に着けた装備にコートを着ており、片手剣と中盾D。

最後が、魔物の鱗の鎧に、ハルバード、所謂矛槍だ。ランクはC。

俺はと言うと、さっきので、レベルが60まで上がった。

にしても、幹部1人と護衛1人残して全員出て来たな…

結構内心きつい状態だ。

何せ格上が5人だ。絶対絶命である。

「そうだと言ったら?」

「まぁ、正直数が減ればまた集めりゃ何とかなるな。」

「そうか、でもあんた等もここで死ぬんだぜ?」

「ははは、まだGのガキが何をほざく?俺らを殺す?ならよこっちからは一言、

やれるもんならやってみな?」

それを始めとして、全員がウェルに襲いかかる…


~Side マイ~

「あんたは…」

「僕かい?僕は護衛だよ。まぁ初めましてかな?

僕は『マーク』で登録しているDの冒険者さ。」

D、格上か…

「お姉ちゃん…」

駄目駄目、ここで怖気付いたらキョウが不安がる。

それにこっちは2対1で数は勝ってるんだし、ウェルみたいにランク上に互角に渡り合えるんだから!!

「私は言わなくても分かるわよね?さて、あんたは依頼としても犯罪に関わった…

その自覚はあるのよね?」

「犯罪?ププッ!!ハハハハハハ!!」

「なにが、可笑しいのよ?」

「アハハハハ!!…ハーハーハ…いやごめんね?だってさ、≪裏ギルド≫に犯罪って可笑しくてね」

「≪裏ギルド≫って、あの犯罪の依頼を受けるあの?」

「へぇ、知ってるんだ…まぁ、どうせ知られても君はここで負けて奴隷になるんだから別に良いけどね?」

「誰があんたに負けるって?」

「君にきまってるじゃないか?」

こいつ、ホントに舐めてるわね?もういい…手加減なんてしない。

参尾以上の舞は制限付きでも使えるし、すぐに倒してここを脱出する!!

「キョウ、やるよ?」

「はい、お姉ちゃん。≪ボックス≫」

キョウが取りだしたのは、マイの扇よりも20cm程でかい扇で、名を鉄扇≪神楽≫

全部が灰色で広げると様々な楽器が描かれている。

「「≪八卦封印・解」」

マイもキョウもその姿も見せる。

キョウはマイが金色の毛に対し銀色である。髪も銀髮で瞳も銀。

「へぇ、君ら『九尾族』かい?」

「答える必要はないは…やるわよ?≪九尾の舞・壱尾≫」

「っ!!これは手を抜いてたらまずいな?」

そこで、マークはナイフを取り出し投げるが、

「≪壱の音・炎琴≫」

キョウが舞はまるで音楽奏でているような舞で、それに合わせて、出現した青い炎が渦巻いたり、そのまま、マークに襲いかかったりしていた。

マークが投げたナイフも炎の飲まれ、溶けて消失していた。

「なっ!!?な、なら≪ウォータランス≫」

マークが魔法を発動するが、キョウの炎に飲まれ消失する。

「キョウ!!!」

「はい、お姉ちゃん」

「なっ!!?これは…ははは、これまでかな…?」

マークがキョウと戦ってる間、マイはただひたすら炎の塊を凝縮し続けていた。

それは、形を作りウェルと戦った時よりも強力なものなっていた。

「これで終わりよ。≪カグヅチ≫」

その刹那、剣の形をした≪カグヅチ≫が振るわれ、1つの戦いが決着した。

その場には、マイとキョウ以外には何も残ることはなかった。


お読みいただきありがとうございます。

なんかいつもより長文で、表現とかもまだ拙いですね…

これからももっと精進いたしますので皆さんお願いいたします‼

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