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あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 36話 記念日

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立 池図(いけず)女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。


あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。






池図女学院部室棟、あーかい部部室。




「やっ




白ちゃんが部室のドアを開けると、




「白ちゃんだぁ。」


「お邪魔してるわ、白久(しろひさ)せんせ♪」




きはだと教頭先生が部室で優雅に菓子パをしていた。




「……ども。」


「白ちゃんも座ってお祝いしよ〜?」


「何を……?」


「そりゃあもう……、お願いしやす教頭先生!」


白久(しろひさ)先生のクソババア記念日よ!」




「……………………、は?」




「いやぁ〜おめでたいですねぇ教頭先生。」


「ほんと……ようやく澄河(すみか)ちゃんも一人前の先生になれたと思うと……、




教頭先生は目頭を押さえた。




「あのぉ〜……、そんな、泣くほど喜ぶことなんですかそれ?」


「泣いてないわよ?」




教頭先生はケロッとしていた。




「ぃよっ!教頭先生名演技!」


「照れちゃうわね♪」


「で、そのきはだちゃんのオーバーなヨイショはなんなのよ。」


「『長いものには巻かれる前に巻きつけろ』……だそうよ?」


「ゴマが無くたってすり鉢に穴ぁ開くまでスリやすぜ教頭先生。」


「それでいいのか……。」




きはだは教頭先生の紙コップにあったか〜いお茶を注ぎながら勝ち誇っていた。




「そもそも『クソババア記念日』って何ですか……?」


「決まってるじゃない、生徒に初めてクソババアと呼ばれた日よ♪」


「白ちゃん昨日PINEで呼ばれてたもんねぇ?」


「あ〜……。」




白ちゃんはトークアプリPINEのあーかい部のグループで3人にクソババア呼びされたことを思い出した。




「あれは戯れの一環っていうか……反抗心のとは違くない?」


「確かに澄河(すみか)ちゃんのとは違


「教頭先生っ!?」


「う……何かしら?」


「……手遅れですぜ白ちゃん。」


「ああ、ごめんなさい。白……澄河(すみか)ちゃんが昔私のこと『クソババア』って呼んでたのがバレちゃったわねぇ……懐かし♪」




教頭先生はウェットティッシュで指を拭ってふ菓子へと手を伸ばした。




「まさか、今日のこれは……昔クソババアって呼ばれてた仕返し、ですか。」


「あら、仕返しだなんてとんでもないわ?私はただちょっと遊びに来ただけよ。……新しい『おもちゃ』でね♪」


「ぃよっ!さすが教頭先生、大人気ない……ッ!!」




教頭先生はふ菓子を丸かじりして微笑んだ。




「教頭先生、ふ菓子好きなんですねぇ。」


「お姉ちゃんが黒糖狂なのよ。」


「お姉ちゃん……っていうと、ひいろちゃんのお婆ちゃんですか?」


「そうよ?お陰でひいちゃんも立派な黒糖狂に育ったわ♪」


「なるほどなるほどぉ。」




きはだは流れるようにあったか〜いお茶を継ぎ足した。




「……なんというか、すっかり召し使いが板についてるわねきはだちゃん。」


「やだなぁ白ちゃん。……世渡りと言ってほしいねぇ。」


「そうよねぇ?」


「「ね〜♪」」


「……。」




「ねぇねぇ教頭せんせ。」


「どうしたのきはだちゃん?」


「教頭先生はどんな感じでクソババアって呼ばれてたんですかぁ?」


「やめなさい。」


「え?そりゃあもう……、


「……ッ!!」




白ちゃんは無言で教頭先生の足元に跪き、額を床に擦り付けた。




「……あらやだ。また付け入る弱みが増えちゃったわね♪」


「教えてくれないんですかぁ〜?」


「ごめんねきはだちゃん。澄河(すみか)ちゃんは言ってほしくないって。」


「そりゃあ仕方ありやせんねぇ……。」




きはだはカバンからガサゴソとお煎餅の袋を取り出すと教頭先生に献上した。




「わかってくれる?」


「えぇえぇ、きはだちゃんならこんなに面白いおもちゃ、みすみす手放すはずがございやせん。」


「ふふ♪きはだちゃんとはなんだか気が合うみたいね。」




(こぉんのクソババア……ッ!!)




その日、きはだと教頭先生が談笑する足元で呟かれた恨み言に気づくものはいなかった。








あーかい部!(4)




きはだ:とうこうっ


白ちゃん:あれ投稿したのね……


ひいろ:今日はきはだと白ちゃんか




ひいろ:白ちゃんとおばさんの過去か……


白ちゃん:詮索はノーサンキューよ!


きはだ:でも教頭先生ならひいろちゃんに聞かれたらペラペラ喋りそうだよねぇ


白ちゃん:ダメダメダメダメ絶対ダメ


ひいろ:安心してくれ、さっき聞いたけどはぐらかされた


きはだ:もう聞いてて草ァ!


白ちゃん:これ以上弱み握られるの嫌ぁ……


あさぎ:え?すみ姉一生あのクソババアの下僕なの?


きはだ:お隣さんだぁ


あさぎ:やっほーきはだ♪クソババアと上手くやれてるみたいだね!


ひいろ:そういえばお隣さんもおばさんのことクソババア呼びだったな


あさぎ:ドッグはわんちゃん、キャットはにゃんこ、赤井牡丹はクソババア


白ちゃん:そういえばアンタ、最近教頭先生には会ってるの?


あさぎ:会うわけないじゃん嫌いだし


きはだ:良い人なのになぁ


白ちゃん:まったくこの召し使いは


きはだ:召し使いじゃないもん

きはだ:教頭先生の奢りでスイーツバイキングのお誘いされちゃったぁ♪


白ちゃん:この世渡り上手め


きはだ:それとお隣さんに伝言だよぉ


あさぎ:あたしに?


きはだ:『お隣さんもいかないと雪ちゃんに住所バラしちゃうぞ☆』って


あさぎ:ぐあああぁぁぁあんのクソババア!!!


ひいろ:それはそうとあさぎは……?


あさぎ:あたしの隣で笑い転げてるよちくしょうめ

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