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あとがきに代えて

【あとがきに代えて:この世界とキリスト教のつながり】


この物語に描かれた異世界は、完全な現実世界の宗教体系とは異なりますが、その根底にはキリスト教的な価値観とモチーフが込められています。


紗羽がたどる道のりは、単なる異世界での冒険や恋愛ではなく、「信じることとは何か」「癒しとは何か」「隣人を愛するとはどういうことか」という、福音の本質に向き合う過程でもあります。


神殿で祈る人々や、癒しの力、奉仕者の試練――それらは、新約聖書の中でイエス・キリストが弟子たちに語った「隣人への愛」や「信仰によって癒される奇跡」に着想を得ています。

紗羽が“ただ癒す”のではなく、“痛みに寄り添い、共に涙を流す”姿は、キリストの姿そのものであり、愛とは「行動を伴う選び」だというメッセージが込められています。


また、レオナールの存在も象徴的です。彼は神殿のしきたりに縛られながらも、「神が与えた心を否定しない」という自由な信仰の姿勢を示し、形式よりも“心の真実”を大切にする、プロテスタント的な視点にも通じます。


この物語が伝えたいのは、「信じることに、正しさや強さは必要ない」ということです。

迷いながらでも、誰かのために祈ること、そばにいること、愛そうとすること――それこそが、信仰の第一歩であり、私たち一人ひとりに与えられた“光”なのです。


もしあなたの中に、ほんの少しでも誰かを思う気持ちがあるのなら、

それはもう、神さまがそっと心に灯した、最初の奇跡なのかもしれません。

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