「異世界開拓戦争の幕開け──ドローン大隊、魔物に壊滅す。」
異世界開拓戦争の幕開け──ドローン大隊、魔物に壊滅す。
2045年、人類は異世界へのゲートを開いた。
だが、そこに広がっていたのは・・・戦場だった。
プロローグ
「ゲートの先には、無限の資源が眠っている・・・」
2045年、世界最大のIT企業 「NexaVerse」 は、量子エネルギー技術の研究の末に 「ゲート」 を開くことに成功した。
それは、既存の物理法則を超えた未知の空間へと繋がる 「異世界への扉」。
人類がついに、未知の領域へと進出する時代が訪れた。
しかし、ゲートの向こうには "敵" が待っていた・・・。
ゲート開発と初期探査
「ゲート、安定化完了。エネルギー出力、異常なし。」
NexaVerseの本社地下、極秘研究施設「Nexa-Lab」。
研究者たちが見守る中、直径 70cm の円形のゲートが青白く光り始める。
未知の世界への入口が、ついに開かれた。
「まずは無人探査機を送る。」
実験対象
ロボット（遠隔操作型）
有機物（植物・動物）
金属（鉄・チタン・ナノ合金）
エネルギー兵器（試験的なレーザー）
結果・・・
有機物はゲートを通過した瞬間に消滅。
金属は問題なく通過し、機能した。
エネルギー兵器の挙動が不安定化。
「つまり、人間は通れないが、機械なら行ける。」
この結果を受け、NexaVerseは本格的な探査を開始することを決定した。
探査ロボの投入
【探査任務：Nexa-Z19】
【探査機：「パスファインダーα」投入】
四脚型の無人探査機「パスファインダーα」がゲートを通過し、異世界へ降り立つ。
カメラが送信した映像が、スクリーンに映し出された。
空は紫色に染まり、雷雲が渦巻いている。
地面は黒く、奇妙な結晶が点在している。
空気は重く、地球の大気とはまったく異なる成分を含んでいる。
「この世界には、何がある？」
センサーが反応する。
探査機が地面を掘削し、未知の鉱物を採取した。
「これは高密度のエネルギー反応？」
NexaVerseの科学者たちは息をのんだ。
この物質こそが、後に 「クライモリアン」 と名付けられる未知のエネルギー鉱石だった。
しかし、その瞬間・・・探査機のカメラが異常を検知した。
【警告：接近する熱源を確認】
【不明な生命体を検出】
「何だ？」
映像が激しく揺れる。
次の瞬間、何かが探査機に飛びかかった。
暗闇の中、鋭い爪が探査機の装甲を引き裂く。
金属が軋み、カメラが傾く・・・
「パスファインダー、ロスト」
NexaVerseの研究員たちは、無言で映像を見つめた。
ゲートの向こうには "魔物" がいた。
ドローン大隊の全滅
「戦闘部隊を送る。」
NexaVerseは、300機の戦闘ドローンを編成し、
異世界の開拓計画を本格的に開始 した。
「開戦・・・！」
ドローン部隊がゲートを通過し、未知の世界へ突入する。
高出力レーザーを搭載し、群れを成す 魔物"クローラー" との戦闘を開始。
レーザーが命中するも、装甲を貫通しない。
魔物は自爆する個体を出現させ、ドローンを巻き込む。
ドローンのAIがパターン解析を試みるが、敵の動きが変化していく。
「こいつら適応している！？」
次第に、ドローンが撃破され始める。
100機、200機、300機・・・
「NexaVerse部隊、全滅。」
ゲート開拓計画は、壊滅的な敗北を迎えた。
ゲーム化計画
「勝てない。独占開拓は無理だ。」
NexaVerseのCEOは、異世界開拓計画の方向転換を決断する。
「この戦争を "ゲーム" にする。」
新戦略メモ
ゲート戦争を「NexaVerse Online」として公開。
一般プレイヤーを "指揮官" として訓練し、ドローン開発を加速。
ドローンを購入し、クライモリアンを持ち帰れば報酬。
ドローンを失えば、プレイヤーの損失＝NexaVerseの利益。
「戦争そのものを市場化し、技術革新を加速させる。」
こうして、ゲート開拓計画は新たなフェーズへ移行した。
異世界戦争は "ゲーム" となり、世界中の人間が参戦することになる・・・。
終幕：ゲート戦争の幕開け
2045年、「NexaVerse Online」 が正式に発表され、
人類は 「ゲームという名の異世界戦争」 に足を踏み入れた。
「だが、彼らはまだ知らなかった。」
ゲートの向こうには、人類の想定を超えた"未知の脅威"が待っていたことを・・・。
次回予告
ゲートの開拓が始まった。だが、人類はまだ知らなかった・・・その先に待つ、異世界の恐怖を。
次回：「ドローン大隊の壊滅・・・魔物との本格戦争」
お楽しみに！
