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ひがん
2010/03/22執筆
墓前に貴女の好きな花を供えて手を合わせる。同じ香りを漂わせていた貴女と今を語る。
「繁久がもう中学へ入学だ。貴女にも見せたかったよ。繁久の真新しい制服姿」
風が春のぬくもりを運んで来る。貴女に包まれているようで、私は一瞬だけあの頃に戻ってしまった。
「まだ迎えには来てくれないのかい」
風が、止んだ。まだ迎えは無理らしい。孫の成人までと言いたいのだろうか。
今日は彼岸。私の悲願はまだ当面かなえられそうにない。
2010/03/22執筆
墓前に貴女の好きな花を供えて手を合わせる。同じ香りを漂わせていた貴女と今を語る。
「繁久がもう中学へ入学だ。貴女にも見せたかったよ。繁久の真新しい制服姿」
風が春のぬくもりを運んで来る。貴女に包まれているようで、私は一瞬だけあの頃に戻ってしまった。
「まだ迎えには来てくれないのかい」
風が、止んだ。まだ迎えは無理らしい。孫の成人までと言いたいのだろうか。
今日は彼岸。私の悲願はまだ当面かなえられそうにない。
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