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子ども卒業
2010/03/20執筆
卒業の日が別れの日。そう覚悟を決めていた。
そんな物思いに耽っていると、ドアホンの音に続き、特定の人にあげる「まあ」という母の声。慌てて階段を駆け下りる。彼へのお祝いを手に携えて。
「卒業出来たし、十八を迎えたし。だから今日プレゼントをもらいに来た」
子供みたいな顔をしてそう言った癖に。
気づけば私の指には硝子の指輪。
「いつか本物を贈るから」
諦めていた繋がりは、彼の言葉と包容によって、私の中に復元された。
2010/03/20執筆
卒業の日が別れの日。そう覚悟を決めていた。
そんな物思いに耽っていると、ドアホンの音に続き、特定の人にあげる「まあ」という母の声。慌てて階段を駆け下りる。彼へのお祝いを手に携えて。
「卒業出来たし、十八を迎えたし。だから今日プレゼントをもらいに来た」
子供みたいな顔をしてそう言った癖に。
気づけば私の指には硝子の指輪。
「いつか本物を贈るから」
諦めていた繋がりは、彼の言葉と包容によって、私の中に復元された。
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