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13歳③

春の長期休みが終わり久しぶりに学院に登校して3人でおしゃべりしていると中野先生が来てホームルームが始まった。

「最後に来月に行われる、宿泊学習の班分けを決めたいので今日中に三人一組になるように」

中野先生は連絡事項を伝え宿泊学習のしおりと組み分け用紙を教壇に置いて教室を出ていく。

seed1学院全体の宿泊学習が予定されており、最大のイベントで楽しみにしている。

seedは前期で必須科目を取り終わるので、後期は休みが多くて緩やかに過ぎていくので学院の交流をメインとしているみたいで、暑くなる前にハイキングやスポーツ競技とか毎年変わるって従妹に聞いた。

単位制だから全員が集まるのは朝しかないし今のうちに決めたくて後ろを振り向き2人に話しかけた。

海里ちゃん(かいり)栞奈ちゃん(かんな)一緒の班になろ~」

鷹栖 海里(海里ちゃん)は鳥一族の会合で小さい時に会っていて久しぶりにに学院で再会し引っ込み思案な私をクラスに馴染ませてくれてからずっと一緒にいる。

前下がりボブの茶髪に黄色い淵の目をしていてとてもかっこいい自慢の友達。

竹虎 栞奈(栞奈ちゃん)は入学式の時に席が前後だったのでよく話すようになった。黄色と黒の長い髪を最近は巻き髪にしていてとってもかわいい。

栞奈ちゃんのシマシマ尻尾が好きでよく触っちゃって怒られる。私が2人に話しかけるとしおりと用紙を取りに行ってた海里ちゃんが私の隣に椅子を持ってきて座り紙を見ながら話しかけてきた

「1泊2日でコテージに泊まるみたいだよ」

「コテージかーホテルとかが良かったなぁー」

海里ちゃんが手渡したしおりを見ながら栞奈ちゃんが不満そうに言う。

「ええーコテージとか泊まった事ないからたのしみだよ~」

私は用紙に3人の名前を書きながら答え、講義が始まるので2人と別れお昼休みに提出した。

1Nは12人いるから4組作れるからちょうどよくて良かったと思いながら講義中にしおりを読むとH校舎と合同学習をすることも書かれていて何をするのかなと考えていたら講師に注意されちゃったのでこっそりしおりをみると

【何かを成し遂げる時何を必要とする】※各自1つ持ち込み可 ※現地まで他言無用と書いてあった。

なんのことかなと思ったげど、他言無用って書いてあるし2人に相談できないしなぁ…。


何を持ち込むかを相談できないまま当日になっちゃったから部屋にあったペンライトを持ってきた。

朝の6時に学院集合だったのでかなり眠たい。

あくび姿を2人に見られたくないので口元をきゅっと結び我慢する。

学習場所に向かう為、講堂にクラスごとに固まり先生の話を待っていると先生も眠そうに

「今回の宿泊学習の概要を話すからしおりを見ながらきいてくれ」

中野先生がマイクを使い話始めた。

しおりには持ち物リストと【何かを成し遂げる時何を必要とする】の文字

1学院全体のハイキングコースの地図と泊まるコテージ周りの地図とよくわからないけど、簡単な料理のレシピが載っていた。

中野先生の説明が終わると学院所有のゲートに列をつくりH1から順番に並んでる

列が近づき私はドキドキしながらゲートを通ったら一瞬で広場に着いたので驚いた。

ビックリして固まってると

明菜(あきな)立ち止まってると危ないよー?」

隣を歩いていた、栞奈ちゃんに声をかけられて慌てて歩きだした。

「全員集まったかー?集まったら班の代表はこれを取りにきてくれ」

中野先生が何かを掲げているけど小さいので良くみえないや。

海里ちゃんが受け取り戻ってきたから見せてもらう

「これってキーホルダー?」

「多分キーホルダーなのかな?地図と一緒に渡されたから。これはカバンの内側にそれぞれ付ける様にって人数分配ってるみたいよ」

海里ちゃんから赤くて丸いビーズっぽいのに紐がついてるシンプルなストラップを受け取り鞄の内側につけた

「行き渡ったようなので説明に入る。みんなは今からあの山を目指してもらう」

そう言って中野先生が指した山は隣の山だった

「代表に地図を渡してあるからそれを見てながら途中のチェックポイントで他の先生方のサインとヒントがかかれた番号札を引いてもらい、お昼ご飯は番号札と同じグループが集まり指定された料理を作ってもらうのでそのつもりで。では解散!」

文句を言わせない様にか淡々と話して行っちゃった…。

「合同学習ってこれのことかしら」

「うーん。そうかもー」

海里ちゃんと栞奈ちゃんが地図をみて苦笑いしながら話してる。

周りをみるとしぶしぶ歩き出していたので私たちも歩きだす。


3人で話ながら歩いてると意外と早くてチェックポイントにもう着いた。

「はいはい、お疲れ様ー。サインするから紙貸してね、その間にこれ引いちゃってね」

H校舎の西野先生に言われて私が番号札を引いた。札には『13番 ご飯にかける ヨーグルト 羊』と書かれていて3人で顔を見合わせる

「え?なにこれ、わかんないよ」

「ん-わからないし、とりあえず13番のエリアに行こうか?」

私がぼやいてしゃがんでいると、明菜ちゃんが手を出しながら言ってくれたので立たせてもらい13番のテントに向かった


13番のテントに着くとまだ誰も居なくてどうしようかなと思っていたら、テーブルに紙が置いてあったから2人がわかるように声に出して読んでみる

     【6人集まりヒントをもとに0番テントにある食材を取り調理すること。

      0番テントに待機している先生にヒントの答えを回答を報告し

      正解なら調理開始昼食。不正解なら再度回答すること。

      制限時間昼食含め14時までとする。14時に再度0番テントに集合すること】


「ど、どうしよ、ヒントも意味わからないし人数足りないし」

私が一人でテンパってると、海里ちゃんがヒントの紙とテーブルの紙を見比べながら

「ご飯にかけるだからお米とヨーグルトとラム肉かな?をとりあえず持ってきとく?」

「んー他の人待ってからの方が良くないー?」

「うー…。私もお肉痛むの怖いし待ちたいな」

今は11時半だからまだ時間の余裕があるけど、料理次第では余裕がなくなるかもしれない。

でも、まだヒントの答えが分からなくて何も始められない

悩んでてもわからないからって栞奈ちゃんがテーブルに紙コップを置きお茶を入れてくれたので飲んで待つことにした。





他視点ありかなしかわからない;

サブタイトル思いつかなくて年齢にしたけど、変える可能性大です。

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