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娘の命を救うために生贄として殺されました・・・でも、娘が蔑ろにされたら地獄からでも参上します  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第三章 シャラは愛しの娘の危機に地獄から蘇ります

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ヘラクレスは魔神の逆襲にあいました

シャラの後に送れて地獄からやってきた100名は流れ星のように光りながら、天から落ちてきていた。地獄なのに何故天からと聞かれても誰も答えられなかったが。


そして、シャラは彼らを集めて強引にジャルカの隠棲の山の洞窟にお邪魔していた。


仮住まいをジャルカに無断で周りに作ってしまっていた。


シャラは娘のクローディアのことがとても心配だったのだが、なぜか近寄らずにジャルカが看病するのを遠くから眺めるだけだった。


それをからかったステバンやチェレンチーは半死半生の目に合わされたが。


「大変です。姉御。地獄からヘラクレスとかいう鬼が来ました」

地獄の官は全て鬼だという認識のステバンが慌てて飛んできた。


「ヘラクレスなど聞いたこともないな。知っているかチェレンチー」

シャラが無限地獄の番人だったチェレンチーに聞いた。


「ヘラクレスは地獄の番人ではなくて、天界の神だと思いますが。確か力自慢の神様だと」

「俺たちを捕まえについに、神様までやってきたのか」

ステバンは震えていた。


「ふんっ、神ならば私との盟約を何故全能神ゼウスが破ったかと聞きたいな」

軽い気持ちでシャラが立ち上がった。



「その方が地獄の門を破った極悪人のシャラか」

ヘラクレスは最初から喧嘩腰の上から目線だった。


「何だその言い方は。元はと言えば私との契約を破ったゼウスが悪いのではないか」

神の視線もびくともせずに正々堂々とシャラは言い返した。

「何だ。その態度は。元々地獄に落とされた極悪人のくせに」

「何を言ってるんだ。元々私は襲ってきた蛮族もろとも国のために殉じただけだ。それを勝手に地獄に送ったのはそちらだろうが。私は何も悪くないぞ」

「何を言う。人を1人殺すと罪一つだ。1万人も殺したという事は罪1万倍の大極悪人だろうが」

「ふんっ、それはそちらの勝手な倫理観だろうが。そもそも、人との契約も守れない嘘つき神のくせに」

「何をやるのか」

「上等だ」


ヘラクレスは素手でシャラに掴みかかった。

力自慢だけあって女に負けるとは思ってもいなかった。

しかし、シャラは来る日も来る日も力自慢の鬼たちと殺し合いを経てきたのだ。

罪と引き換えに現れた世界的な大戦士たちをも叩き殺してきたのだ。


怪人ヘラクレスと互角の力でシャラは対抗した。


「おのれ、貴様」

^ヘラクレスは必死で力を込めるが、シャラはびくともしない。互角の力だった。


「ふん、力では互角か。しかしな、儂は力だけではないぞ。貴様と違って魔術も使えるのだ」

嬉々としてヘラクレスが言った。

「ここで魔術で消滅させてやるわ。出よ炎よ」

ファイアーボールを目の前に出してシャラに襲いかからせる。


その炎はしかし、一瞬にしてはったシャラの障壁によって四散する。


「はっ馬鹿め。何を言っているのだか。良いことを教えてやろう。そもそも私は貴様のような戦士ではなくて魔術師なのだが」

シャラはニヤリと笑った。


「えっ」

ヘラクレスは失敗したことを知った。怪力自慢のヘラクレスと互角の力を有しているのに、元々得意なのは魔術だと。これは下手したらやられる。ヘラクレスは青くなった。


「地獄に帰れ」

シャラは雷撃をヘラクレスを直撃させた。


「ギャーーーーー」

ヘラクレスは地上から消滅していた。

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