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Episode 03


「ここは……? 」


どうやらあざみの目が覚めたらしい。


「私の家だよ。もう具合は大丈夫? 」


「ああ、俺倒れたんだっけ。メルが助けてくれたのか……!? おかげですっかり元気だぜ、ありがとな。」


彼はベットから勢いよく起き上がった。どうやら本当に元気になったようで、私は安心した。

スラグ草原では最後まで聞けなかったけど、彼のプロフィールはちゃんと聞いておかなくちゃね。悪い人じゃなさそうだけど、職業も、どこの馬の骨かも分からない男を、私の家に長くは置いておけないし。


「そういえば、結局スラグ草原では聞きそびれたけど、あざみの職業は何なの?」


「えっと、死ぬ前は高校生だったぜ。バイトも能無しすぎてすぐクビになってたからなあ。まあ……要するにニートだ! 」


おかしいな、あざみには、生まれ持った天職はないのかな。それか……


「あざみ、もしかして天職解放まだ出来てないの?」


「ん、なんだそりゃ。」


ええ、この人天職解放も知らないの!?


「しょうがない、私が教えてあげましょう! 」


私は自信満々に言い放った。

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