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魔女VS聖女4

 










  目ぐるましい連続の攻防。僅かの間に魔女たちと聖女たちが幾千幾手のも攻撃を繰り返し防御する。



「魔装剣形態変化''貪欲"『飢え満たぬ貪狼の顎門』からのっ!必殺『魂喰刻影(グリードファントム)』!!そして''強欲"『渇き癒えぬ無尽の咆哮』からの必殺『餓狩剥牙刄(ガルムファング)』!!」


 魔女ゼレスデウナが大鎌で薙ぎ刈り死の波動を撒き散らし瞬時に形態展開して双剣で切り込む。


「防げ聖なる光盾『ディバインシールド』穿て聖なる光弾『ホーリーアセンション』悪しき捕えよ聖鎖の檻『アークプリズン』」


 聖女アウライディスが連続魔法で防御、牽制しつつ阻害魔法を行使しするとともに双極剣で迎え討つ。


 剣尖を交わし、剣線を受け流す魔女と聖女。


 その攻防のあまりの激しさに両者の従魔の闘いの手が止まる。


「主、見事ナ力ダ……」


「素敵です、ご主人様……」


「流石だ、我が君……」


 剣戟が火花を散らして、剣撃が肉迫する聖女と魔女。


「主人よ、闘う貴方は美しい……」

 

「惚れ惚れしてしまう舞です……」


「年寄りには堪えるのぉ……」


「嗚呼、貴女の剣になりたい……」



 重なり合い、鍔迫り合う、魔装剣と双極剣。


「……やるなアンタ、今まで闘ったプレイヤーの中でも最強だ――――蠢く闇よっ、狂いて爆ぜよっ、全てを奈落の深淵へと堕としめ滅ぼせっ!!『ダークグラビティアビスボム』ッッッ!!!」


 魔女ゼレスデウナが最上位爆裂闇魔法を放つ。


「……貴様もな、確実に上位ランキングインする腕前だ――――遍く光よ、燦き弾けよ、神に仇なす惡しきものどもを等しく虚無へと還したまえ『ホーリーローサイトヘブンズ』」


 聖女アウライディスが最上位閃光魔法を放つ。


 互いに唱えた属性が反する魔法が交錯し、接触し、大爆発を起こす。


 爆動の煙滓から姿を見せるふたりは中心部にいたのにも関わらず全くの無傷。


 それは互いに強力な物理的魔導的耐性を有し、上位スキルの魔力障壁や絶対耐性などを持ち、相反する相性さえも無視し浄化、無力化してしまうのだ、強者故に。



「……これはキリがないな、そういやこれは、ゲームのアリーナじゃなかったな。タイムリミットも無いし。どうしたものかね聖女様」


「……確かにこの調子ではいつまでも経っても終わらないだろう。ならば、答えは至極簡単だ。次の一撃で決めるしかあるまい」



 ゼレスデウナの問いにアウライディスがさも当然だと答える。


「……そりゃとても分かりやすい。即採用だ」


 ゼレスデウナがニヤリとする。


「じゃあこれで終わりにするわ。魔装剣形態展開''怠惰"『逝き虚ろう兇魂の終園』」


 土褐色の禍々しい槍を構える。


「……核ミサイルに匹敵するヤツをお見舞いしてやる。スキルや魔法で耐えられると思うなよ」





「……そうか、それは楽しみだ。『神魔絶つ太極の偃月刀』閃け光翼刃」


 アウライディスが双極剣に翼のような光刃を展開させる。


「では私は貴様にひとつ教えてやろう。神を信じるな。特に貴様を転生させた邪神と呼ばれる異界の神はな」


「……はっ?神を信じるなって……聖女の言葉とは思えないんだけど。おたく神に仕えてるんだよね?ていうかそもそもこの戦いおたくが仕掛けてきたんでしょうが」


 ゼレスデウナの言葉にアウライディスは自嘲するように苦笑いした。


「……その通りだ、600年間私は仕えさせられてきたのだ、その神に。いずれ私の言葉を理解するときが ……いや、ここで貴様を屠るのが私の使命のひとつだったな……口惜しいな、本当に……貴様ともっと早くに出会っていればな……私は……」




「……あ〜、なんだか急に冷めてきた、バトルする流れじゃないわなこれ。やめとくわ」













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