おばあちゃんちの柴犬が最強でした。前編
初めまして、にこまるです。
誤字・脱字があればご指摘お願いします。
…見てしまった。
私は、見てしまったのだ。
そう。
コロの本当の正体を…
私は高橋綾音。
小学5年生の、算数が大嫌いで社会は得意な女の子。
そんな私は、友達と遊ぶ約束をしていない時いつもおばあちゃんちへ行く。
おばあちゃんはいつも
「まぁ、綾音ちゃん。今日も来てくれたんだねぇ」
と嬉しそうに笑い、美味しいせんべいとお茶を出してくれる。
「ねぇおばあちゃん!私今日の社会のテスト何点だったと思うー?」
「綾音ちゃんなら100点取ってるんじゃないかい?綾音ちゃん、社会は得意だもんねぇ」
「ふふふ、せいかーい!」
こんな話をしながらせんべいを一緒に食べる。
それが私の楽しみだ。
そしてもう一つ、私が楽しみにしている事がある。
それはおばあちゃんちで飼っている柴犬、コロだ。
コロは、ほとんど一日をだらしない格好で寝て過ごしているが、おやつの時間になると必ず起きてくる。
そして、尻尾をぶんぶん振り回し、目をキラキラさせてすり寄ってくる。
「コロ、食い意地張りすぎー!そんな食べて寝てばっかだと太るぞー」
そう言ってふとコロを見ると…
相変わらずの食いっぷりでした。
だけど…
「コロ、寝てばっかなのに何で太らないの?」
そう、コロは太らない。
食っちゃ寝の生活を送っているのに全然太っていない。
一体いつ膨大なカロリーを消費しているのだろう。
まぁ、それはいいか。
犬って謎だなぁ…
この時はそう思ってた。
読んでいただきありがとうございます!