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凡人以下の俺に異世界でチートスキルがあったら奇跡だと思います。  作者: 羽矢隼
第2章 俺は異世界に帰りたい。
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8/20

 俺は、異世界に還る方法を模索する。

 第2章です。

 この章では、憐斗君の現実世界での営みが描かれる予定です。

 評価の方、よろしくお願いします!

 俺は、蒼白い光に包まれ、現実世界に帰還した。


「ハァァァァ?」


 あっ、変な声出した。いや、出すだろ!

 おかしくないですか? やっとさ~異世界で幸せ掴んで、勇者っぽいことが始まりそうな場面で、いい感じだったのに、現実世界にカムバックなんて……。

 俺は、現実世界への帰還に不満を言いまくっていたとき、ある可能性に思い至る


「もしかしたら、夢だった説!」


 この可能性、結構、心にダメージだわ。この可能性、考えたくね~。

 しかし、俺の左手の薬指には、確かに透明な宝石のついた指輪が……


「良かった~、夢だったらマジで泣く! マジでずっと引きこもりになる!」


 俺は、異世界召喚がすべて、夢物語ではなかったことに安堵した。

 しかし、そのことが本当なら、新たなる問題が発生する。


「何で俺が異世界召喚されたんだ?」


 俺みたいな凡人以下の引きこもりという、穀潰しが異世界召喚されたところで、何が起きる!

 いや、いろいろ起きたけど……。

 それでも、俺みたいな奴がこの国に何人いると思っている!

 俺だけ行けたら、その人達からの批判を受けるだろ!

 俺は現実世界に帰ってきた悲しみを紛れさせようとしていた。

 だが、俺の脳は、思考を停止させていなかった。


「あいつだ……親父の部屋に、絶対何かある!」


 俺は、異世界で親父、田中光國の武勇伝を聞いていた。

 武勇伝! 武勇伝! 武勇、伝、伝、ででん伝! 

 こんな感じだったけな、あのネタ。あの二人、最近これやんないかんな~。

 そうそう、この二人って、今は、リズムネタでヒットしてるんですよね。


 いや違う。その話じゃない。

 俺の親父、田中光國は、あの世界で勇者だった。らしい?

 ならば、簡単。

 親父がこの件に関わっていることが確定する。俺が異世界に召喚された理由も知っているはずた。

 しかし、親父、光國はもう、この世界にも、あの世界にもいない。いるとすれば、あの世だろう。

 謎は、迷宮入りか、そう思っていたとき、あることを思い出す。

 その記憶が俺を異世界に(いざな)うことになる。


  2

 あれは、俺にまだ親父がいたころの話。


「憐斗、今のお前には、これの価値がわからんだろうがな、きっといつか、必ず必要になることがあるだろう。そのときは、遠慮なく使え」


 そう言って、俺に見せてきたのは、大きめのアニメのポスターらしきもの。そのときは、原価的にも、親父の言う、必要になると言う意味も、わからなかった。


「こんなの必要になるわけないじゃん。こういうのって、オタクって奴らが持つんでしょ?」


 そのときは、かなり舐めていた。すべてを。

 しかし、親父は、慌てることもなく、


「まぁ、今はそうだろうな。でもいつか、必ず、必ずだ、必要になる」


 俺にそう言った。

 俺は、


「はいはい」


とだけ、返していた。

 その時は、まだ知らなかった。

 その必要性に気づく日が来るなんて……。


  3

 俺は、それを思い出した。


「それだ。それしかねぇ……!」


 俺は、回答(こたえ)を出す。


「それが、俺の異世界に戻るためのキーだ……」


 それ以外、考えられなかった。

 俺は、久しぶりに自室の扉を開け、外(正確には家の廊下だが)に出る。そのまま、一番奥の部屋、親父の部屋へと、飛び込む。

 親父の死後、誰も立ち入ってなかった部屋は、(ほこり)にまみれ、薄汚くなっていた。

 俺は、そんなことを()()めず、目当ての物を探す。


「あった……」


 相変わらず、埃にまみれてはいたが、確かに俺に見せた物だ。

 しかし、それを何度見ても、ただのポスターでしかなく、手紙も、仕掛けもない。

 タネも仕掛けもない、というやつだろう。

 俺は、某探偵マンガを見て培った、推理力で、真実(こたえ)を見つけ出す。

 真実は、いつも一つ! なんて、言いませんよ?

 俺のたどり着いた真実は、壁にあった。


「やっぱり、隠し扉か……」


 それは、ミステリーの定番、隠し扉だった。

 一般家庭にこんなものがあるとは、信じがたいが、ここは、一般家庭じゃない。

 元・異世界勇者の住んでいた家なのだ。

 だが、俺の母親は、このことを知っているのだろうか。

 その疑問は、目の前の隠し扉に入った瞬間に消える。

 その扉の奥は、滑り台になっていた。


「う、うわァァー!」


 予測していなかった事態が、俺に混乱の波を作る。

 その滑り台の最先端にたどり着いた俺は、小さな部屋にいるようだ。

 俺は、顔を上げる。

 そこで視たものは……。

 評価よろしくお願いします!

 評価してくれ~。

 素早く更新したいと思ってます!

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