1話 独白
すいません予約投稿ミスって更新できてませんでした。環境の変化に弱すぎる。明日の朝から通常の更新に戻ります。
我に帰った鞍馬は、それに応じると、エリナに手を引かれながら店から飛び出た。
しばらく走り、何本か路地に入ると、一旦立ち止まって周りを見渡す。
「鞍馬、あなた大丈夫?それにしてもさっきの人って一体……?」
鞍馬は覚悟を決めた。
「さっきはありがとう。大丈夫だけど、それより、君達の仲間になる前に話さなきゃいけないことがあるんだ。」
鞍馬は、フィルアニアに転移してからの一ヶ月間、ソーンの村の牢屋での出来事を、洗いざらい話した。セーラの存在は伏せて。
「そんなことがあったなんて……。あの凶悪犯のチュークが……?」
「俺は一回仲間を裏切っているんだ。そんな俺が君らの仲間になっていいものか……それに凶悪犯のチュークを知らないで野に放してしまったんだ……」
「……問題ないわ、仕方なかったんだもの。……でもこのことは他のみんなには話さないで、二人の秘密にしましょう。」
「ああ、うん。ありがとう……。」
2人は、それ以上の会話をせずに、しばらく立ち尽くした。
次回から2話です。