表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
染死  作者: 猫大長老


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/3

最終話

 私が触った書類の中に、保険会社から届いた封筒があった。そこには、村岡と書いてあった。


 ずっと自分が岡村だと思ってた。次郎くんが村岡とずっと言っていたのも正しかったわけだ。ということは!


 やっぱり。表札も村岡だ。なんで岡村だと思ってたんだろう。まあ、そんなことより、次郎くんの話を聞かねば。


ーーー5時間後ーーー


 いろいろ聞いた。あの日のことも、その後のことも全部聞いた。いやあ驚いた。そもそも、隣の主人が包丁で目玉をくり抜いてから殺すと言っていたのに、全然違ったのだ。


 次郎くんの話によると、あの日主人は夜ご飯に睡眠薬を混ぜ、家族全員を眠らせたあと全員をロープで縛り、口にはガムテープを貼って、その状態の家族を浴槽に放り込み、その後自分も入って、実の息子達と妻の手首を切りつけ、そこから勢いよく出る血液で浴槽を満たそうとしたらしい。

 そして全員の血で浴槽が満たされたあと、主人の心も満たされたらしく、自分の手首も切って自殺したらしい。


 しかし、次郎くんだけがギリギリ救助され、施設で暮らすことになった。

 それから次郎くんは、なぜ父親は心中を図ったのか、なぜあんな殺し方をしようと思ったのか、など、いろいろ考えていた。


 そして今、新たな疑問が生まれた。なぜ主人が私に嘘の殺し方を言いに来たのかだ。

 何の意味があるのだろう。本当に意味が分からない。次郎くんも分からないと言っている。だからこそ、ここに来たのだ、と。


 次郎くんは血液からその記憶を持つクローンを作る実験に成功しているようで、父親のクローンを作ろうとしているらしい。だから父親の血液を採取するために戻ってきたのだと。


 しかし、血液はもう無かったそうだ。普通に考えれば分かることだろう。次郎くんは頭が良いのか悪いのか、分からないな。50年も経ってるんだぞ。もう迷宮入りだろう。


 残念そうに次郎くんはアメリカに帰っていった。

ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ