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プロローグ
僕はあすか。女なのに僕って言うのは不自然だってよくいわれるけど僕は名前が女みたいなだけで女ではない。僕は世越飛鳥という少女をずっと見てきた犬の編みぐるみなのだ。何かのキャラクターらしいのだが彼女があすかと名づけたときから僕はあすかであって、そのキャラクターの名前なんかどうでもいい。
彼女が自分の名前を僕に与えることからわかるが彼女は僕をかなり気に入ってくれているようで、どこへ行くにしても僕を連れてゆく。もちろん、学校にも。
僕は彼女が幼稚園にいる頃サンタクロースにつれてこられたようで、彼女は僕の誕生日を十二月二十五日にしたようだ。彼女には伝えていないけれども本当の僕の誕生日は十二月九日なのであるが、まぁそんなのはおいといて今回僕が語るのは彼女が語らなかった彼女の過去についてのお話である。