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エピローグ
理の彼方より来たりし者よ
ここは狭間の世界なり
我が願いを聞け
この願いを叶えるならば
この世は汝に、再び命を与えるべし……
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「あのイレギュラーズ、どうやらまだ自分の力には気がついていなかったようね」
幼女が言った。
すぐそばにかしずいている、白い服を着た少年が頷いた。
「そのようで。とはいえ、ボクの人形はひとつ壊されてしまいました……」
「それくらい、また私が創ってあげるわ。我慢なさい」
幼女が微笑んだ。
「あまねく全ての人間に、限りない『試練と慈愛』を……いいわね。きちんと働くのよ、あなたたち」
「ポポー」「ポポポポ」「ガフッ」「コボォ」
コロポックリ、トロール、コボルト……無数のモンスター達が幼女によって生み出された。生み出されたモンスター達は、幼女の前に置かれた箱庭の中に吸い込まれていく。
そこは幼女の理が支配する場所。
名付けるならそう……『幼女ワールド』。




