第二十七章73 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)1】73/序列20席3
【芳一】と【ゴールド・フロイライン】は敵陣で眠りにつき、【夢の世界】へと渡った。
【ゴールド・フロイライン】は、
『ここが夢の世界・・・
ずいぶん、貧相な所ね・・・』
とつぶやいた。
隣に居た【芳一】は、
「夢は本人が見ているイメージに影響されるからね。
ここは【最悪夢の引きこもり/ニト】が見ている夢だから、そいつがイメージしているものが影響している可能性が高い。
まぁ悪党ってのはろくな楽しみも知らないから単純な金や快楽を得るために犯罪に走るって相場が決まっているからね。
本当に大事な物があるなら悪事を働くなんてリスクは背負わない。
大切な物を守るために行動するはずだ。
物の価値もろくに理解しない奴が刹那的に悪事に手を染める。
そう言う想像力弱者だ。
そして悪党は群れを作る。
1人では出来ない事も集団でなら気持ちが大きくなって犯罪に手を染める。
1人でやる勇気自体が無いんだ。
つまり、悪党は総じて弱者って事になる。
【贄喰威】の前身、【弱強威】ってのは【弱い脅威】って意味があるらしい。
本当に大切な物の価値も解らない薄っぺらな連中が悪いことをするんだ。
そう言う意味じゃ、【弱強威】ってのは良く表現されている名称だと思う。
本来力を得ちゃまずい弱い奴が中途半端な力を得た存在って言う事になるんだけど、こいつらは自らが【弱強威】と名乗っている訳じゃなく、【真の強者】達からそう揶揄されたのが始まりとされているらしいよ」
と説明した。
『なるほどね。
確かに、【贄喰威】も【弱強威】も共通して品も無ければ崇高さも全く感じられないわね。
強がってはいるけど本当は臆病で弱い。
そう言う連中って事ね。
的を射た表現だわ』
「うん。
厄介なのは自分の力がどんな影響を周りに与えるか理解していないバカがまき散らす損害があるって事だ。
本当の強者、【真の強者】達はその事が解っているから、悪戯に自分達の力をひけらかさない。
そんな事をしても全く実にならない事を知っているからだ。
それが解らない【贄喰威】や【弱強威】の様なバカが周りに迷惑をかける。
そう言う意味じゃ、【真の強者】達と【贄喰威】や【弱強威】とでは存在としての器が全く違う。
【贄喰威】や【弱強威】はいくらやっても【真の強者】への高みに達しないのはそう言う事でもある」
『そうね。
【贄喰威】や【弱強威】の様な愚か者達はその高みは理解出来ないでしょうね』
と話ながら進んでいた。




