第二十七章72 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)1】72/序列20席2
【芳一】と【ゴールド・フロイライン】は、【贄喰威】の序列20席、【最悪夢の引きこもり/ニト】のアジトに足を踏み入れた。
【ニト】の特徴は【引きこもり】だ。
つまり、自分のアジトから出てこない。
そして、その接触には【最悪夢】とある様に【夢の中】でと言うことになっている。
つまり、【夢の中】に閉じこもって出てこないのが【ニト】と呼ばれる存在なのである。
とりあえず、配下の者に案内された寝室に【芳一】達は行き、侵入者が入って来ない様に結界を張り、【芳一】と【ゴールド・フロイライン】は寝る事にした。
眠って、夢の世界で【ニト】と対面するためにである。
決して疲れたから眠ると言う訳ではない。
敵陣のど真ん中で眠ると言う行為。
それが如何に危険な行為か?
それは重々理解している。
だが、【ニト】は夢の世界でしか出てこない。
出てこない者に会うには会える場所に出向くしかない。
だから、【芳一】達はあえて眠る事にしたのだった。
【ゴールド・フロイライン】は、
『敵陣のど真ん中で就寝か。
なかなか肝の据わった状況ね。
私様、眠れるかしら?』
とつぶやいた。
【芳一】は、
「じゃあ、手でも握って寝ようか。
それで寝られるかい?」
と言った。
『気が利くわね。
そうしてちょうだい』
「じゃあ、握るね」
『優しくね。
そして力強く頼むわ』
「難しい注文だな。
でも了解した」
『ありがと。
これで安心して眠れるわ』
「僕もだよ。
誰かが隣に居るだけで力強く思う。
ありがとう。
一緒に来てくれて」
『お礼を言うのは私様の方よ。
ありがとう。
私様を連れてきてくれて』
と言う話をして共に眠った。




