第二十七章5 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)1】5/調査開始6日前4
戻ってきた【芳一】に【祈清】が質問をした。
【祈清】は、
「前に、超越とか謎の話をしたの覚えている?」
と言った。
【芳一】は、
「ん?
急にどうしたんだ?」
と聞き返す。
「聞いてないよ」
「【全て以外の意味違い】の話」
「え?
それは・・・」
「私には全部話してくれていると思ってた。
だけど、【第1覇王/ファースト・オーバーロード】との会話で出たとき、少しショックだったわ」
「ご、ごめん。
あの時は思い浮かばなかったんだ。
まだ、未確定に近い知識だったしさ。
ホント、ごめん」
「・・・もう、無いの?」
「え?何が?」
「【全て以外】とか【全て以外の意味違い】以外の何かよ。
あるなら私達にも教えてよ」
「あるにはあるけど・・・
こういうのはポンポン言うもんじゃないしな・・・」
「言ってよ。
お願い」
「解った。
じゃあ、もう1つだけ。
【概念外様】って考え方かな?」
「【概念外様】?
それって【真の強者】の?」
「まぁ、同じ様な意味かな?
【概念外表現不可】は無理なんだけど、【概念外】と言う考え方はある程度説明出来るよ」
「ど、どうやって?」
「簡単に言うと、たとえば、【はし】って言葉の日本語は、
食べ物を食べる【箸】とも書けるし、
人や車なんかが川を渡る【橋】とも書ける。
また、端っこの意味の【端】って意味もあるよな?」
「えぇ、そうね」
「だけど、外国語と日本語などを翻訳する時に、日本にあるものは外国語を和訳して使えるけど、外国語の中には日本に存在しない考え方のものもあってそれはまだ日本語になっていない。
外国語についても同じで、翻訳するのにその国に存在していない物事は言葉として存在していない。
つまり、【概念外様】ってのは【概念】として固まっていない何か?を指すんだけど、それを形の様にしたものが【概念外様】って事になるな。
これは、同じ様に見えるけど【全て以外の意味違い】とは違った考え方なんだよな。
意味や形が存在していないもの・・・
って事なんだけど、想像出来るかな?
なるべく分かり易く翻訳するとそう言う事なんだけどな。
見えない人から見ると何の事を言っているのか解らないと思うけど、全く違う意味なんだよな。
解る?」
「・・・バカにしないでもらえる?
これでも天才科学者って言われているのよ。
考え方だけは今の説明で十分理解出来るわ。
そう言う事ね。
確かに見えない者からすれば、見ることが出来ない世界だわ」
「この考え方だけで無数にあるんだよ、本当はね。
でも、人間の言葉だけでは説明には限界があるんだ。
だから、普通の人に説明するのは本当に骨が折れる作業なんだ」
「ホント、羨ましい才能ね」
と言う話になった。




