第二十七章30 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)1】30/序列26席2
【ペリュソナ】は、
『【唯野 芳一】、あんた達には嘘が通じねぇ。
それは【アシメ】の野郎から聞いている。
だから隠しても仕方ねぇ。
正直に話させてもらうぜ。
まずは俺らのシノギから説明するがかまわねぇか?』
と言った。
【芳一】は、
「あぁ。
かまわない」
と答えた。
第28席【ジャヴァク】や第27席【アシメ】の時と違い、【芳一】の表情は少し穏やかな印象がある。
それは、【ペリュソナ】が小細工を使うタイプでは無いと見抜いたからである。
確かに【ペリュソナ】も悪党には違いないが、彼は純粋に【力】を求めての悪である。
そして、正々堂々を売りにしている商売をしている。
負けた方を死に至らしめたり、試合に凶器ありと言うのは褒められたものではないが、それなりに悪は悪として1つの筋は通している。
そう言う意味では、【芳一】は他の【贄喰威】の様に明確な敵意を持たなかったのである。
【ペリュソナ】は、
『とりあえず、試合を見てくれねぇか?
確かに、違法なギャンブルなんかもやっているが、あんたの逆鱗に触れる様なものじゃないと自負している。
ギャンブルはしたい奴がやっているだけだ。
そいつが大負けするのはそいつのせいだ。
無理矢理させた事はねぇ。
あくまでやりたい奴がやっているだけだ。
あんたは【覇王/オーバーロード】だ。
別に正義の味方って訳じゃねぇ。
それくらいは多めに見てもらわねぇとこっちも商売あがったりなんだがな』
と言った。
【芳一】は、
「確かに今回の調査でその事を調べるとはなっていない。
ギャンブルに狂う奴はそいつらにも原因がある。
お前達だけを罰するのは間違っている。
だから、それについて今回はとやかく言うつもりはねぇよ」
と言った。
好感が持てる・・・とまでは言わないが、【芳一】は【ペリュソナ】に対して、【贄喰威】の中ではましな方と言う印象を持っていた。
【芳一】は相手の出方によって対応を変える男である。
相手がソフト路線でくれば、【芳一】もまたソフトモードだと言うことである。
そう言う意味では、【ペリュソナ】は利口なやり口を示したと言えなくもない。
あくまでも【覇王/オーバーロード】殺しの【下手人】で無ければの話だが。
これはそれを調査しているのだから。




