第二十七章27 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)1】27/序列27席6
一見、【芳一】の方が不利に見えた【アシメ】との質問合戦。
だが、【芳一】がある程度、【アシメ】の情報を観察出来た時、立場が逆転する。
【芳一】は、
「どうした?
質問に答えないのか?
俺は、嘘偽り隠し事無く答えろと付け加えているだけだ。
お前が嘘を言っているか、どうかは俺は解る。
俺への【質問】は後3だったな。
お前への質問は52だ。
どうしたもんかな?
ぺらっぺらの中味の無いお前への質問を52も考えるのは骨が折れるな。
質問に答えられなきゃ、また増えるぞ。
どうするんだ?」
と言った。
【アシメ】は、
『ぐぬぬぬぬ・・・
ま、待ってくれ・・・
ちょっと待ってくれ』
と焦りを見せている。
【アシメ】は、質問の答えに毎回、嘘や偽り、隠し事を含ませていた。
だが、本気を出した【芳一】に全て嘘を見抜かれ、隠し事も巧みな話術で暴露した。
逆に、【芳一】への意地悪な質問も上手くはぐらかしたり、当たり障りの無い言葉に変換してやり過ごしていた。
【芳一】は【小説】を作っている男である。
相手がどう思ってどう聞いてくるか。
それを読むのもお手の物である。
相手が悪党ならば、自分の利益を真っ先に考える。
それが解っていれば相手の出方は予想が出来るのである。
嘘を見抜く力を持っている【芳一】に対して【アシメ】の出任せの嘘は一切、通じない。
序盤の優勢からあっという間に劣勢にひっくり返されたので、【アシメ】は悔しさの余り、自慢だったポーカーフェイスも出来ずに怒りの表情を浮かべている。
【芳一】は、虚仮にする様に、
「じゃあ、質問を変えてやろう。
質問回数に余裕があるからな。
サービス質問だ。
そうだな・・・
お前の好きな女性のタイプは何だ?
別に嘘偽りでも良いぜ。
こんな質問は全く興味ない。
白熱した質問が続いたからな。
これは茶番だ。
気楽に答えろ」
と言った。
それが余計に【アシメ】のプライドを傷つける。




