表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/77

第二十七章18 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)1】18/序列28席4

 【芳一】は演技を終えた【贄喰威】第28席に所属する女優、【ミェン・ナソンナフゥニ】の元に近づき、

「【ミェン・ナソンナフゥニ】だな?

 少し、話が聞きたい。

 時間を取ってもらうぞ」

 と言った。

 本来であれば、初心な【芳一】はドギマギしてしまいそうな美少女だが、悪党にドキドキする謂われはない。

 可憐な美少女風に見えてもこの女は132名以上、暗殺業で殺害しているのだから。

 それも悪人を殺した訳ではない。

 夢も希望も愛も持っていた善人を132名殺しているのである。

 それは、この女に取り憑いた怨念の様なものを見れば察しがついた。

 【ミェン】は、

『はぃ?

 なぁんですかぁ~?』

 とぶりっ子する。

 だが、目が笑っていない。

 確実にこちらを敵視している。

 隙有れば殺してやる。

 そんな意思さえ感じる。

 【芳一】は、

「少し質問をさせてもらう。

 嘘をついてもこっちは見抜く。

 そのつもりで発言には注意しろ。

 こっちはお前のトップも恐れる【真の強者】の使いで来ているんだ」

 と言った。

 すると【ミェン】は、本性を現し、

『ふん・・・

 あんたの国の言葉で虎の威を狩る狐だっけ?

 それね、あんたは。

 情けなくないの?

 強者にすり寄って』

 と言ってきた。

 【芳一】は、

「別にすり寄っちゃいない。

 行動が間違っていると感じれば、【真の強者】にも抗議するさ。

 【真の強者】は筋を通している。

 通していないのはお前等だ。

 どす黒い感情が渦巻いている。

 お前等こそ、そんな生き方して恥ずかしくないのか?」

 と返した。

『こうしなきゃ生きられなかったんだよ。

 お前の様に恵まれた奴にはわからねぇよ』

「悪に堕ちる奴はすぐにそれを決まり文句の様に言う。

 本当にそれしか道は無かったか?

 答えは否だ。

 お前は安易な決断で選択を間違えただけだ。

 数ある選択肢を狭め、他の可能性には見向きもしなかった。

 環境だけのせいにするな。

 お前は単に想像力が無かっただけだ。

 こうすればこうなると言う結果が全く見えていない。

 だから、単純な快楽だけを求めて悪に走る。

 そう言う薄っぺらい女だ、お前は」

『殺してやろうか、マジで』

「お前には無理だ。

 実力が違い過ぎる」

『てめぇ・・・

 質問に答えねぇぞ』

「いや、もういい。

 質問は終わった」

『は?

 何言ってんの?』

「まともな質問にはお前は嘘八百で答えるのは目に見えていた。

 だから、これで終わりだ。

 もう、帰っていいぞ」

『ふっざけんな』

「ふざけてない。

 お前の人となりを見るのはこれで十分だ。

 ぺらっぺらの中味が見えた」

 と言うやりとりがあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ