第二十七章17 【アンサー・クリエイト/贄喰威(にくい)1】17/序列28席3
【芳一】達はドラマの撮影現場を見学する事にした。
ドラマの内容は、青春ラブストーリーだ。
やさぐれた【贄喰威】の組織の俳優がそんなのが出来るのか?
答えは出来るである。
悪いことをこっそりするのに見るからに悪党面では出来ない。
「え?
この人が?」
「うそ・・・
信じられない」
「良い人そうだったのに」
「悪いことする様な人じゃない」
「悪い人には見えなかった」
と、そう言う風に見える印象の存在の方が影で暗躍して行動しやすいのだ。
そう言う意味では演じると言う【俳優業】は、適正職業と言えるだろう。
夜の撮影なので【数奇族】の双子の姉妹は【夕夜】が出ている。
【夕夜】は、
『あの若い女優が【贄喰威】の第28席所属の俳優・・・
見かけは普通の女子高生なんだけど・・・』
と言った。
【芳一】は、
「・・・でも既に最低でも132人、殺している・・・」
と言った。
【夕夜】は、
『見えるの?』
と聞いた。
【芳一】は、
「うん・・・まぁ・・・ね。
何となく死の気配というか・・・
殺した相手の怨念とかがね・・・
それを数えると132あった・・・」
と言った。
【ニア・ネクスト】/【土曜日】担当【アージュニャー(眉間)】は、
『それが【アンサー・クリエイト】の力?』
と聞いた。
【芳一】は、
「うん。
そうだよ。
その力の一部。
何となく、解るんだ。
事象・・・物事の変化には原因と結果がある。
その匂いというか雰囲気というか、そう言うのが何となく見えるんだ。
だから、嘘をついている奴とか間違った知識を持ってる奴とかそう言うのは会話していると何となくそれが違う事を言っていると解る」
と言った。
【4体の群体最終兵器】/【十六夜/月/秋】は、
『流石、ご主人様です。
尊敬いたします』
と言った。
【芳一】は、
「ありがと。
それと悪いけど、調査だから、ここではクールに行かせてもらうよ。
愛想を振りまいている余裕は無い」
と言った。
3組の女子は黙って頷いた。
ここは一種の戦場。
そう言う事である。




