夜の海
眩い光を発しながら点在する街灯
あの街の灯りから離れて行こう
目指す場所は夜の海
寒いから臙脂色のマフラーを巻いて
この川沿いは夜になったら幽霊がでる
そういってあなたが私を茶化すから
別に怖いわけではないけれど
自転車を少しだけ速く漕いでみた
お気に入りの音楽かけながら
釣竿の準備をしよう
コンビニで買った豚まんを食べながら
ぬるくなったココアで乾杯しよう
なんの変哲もない夜だから
記憶に残るような日にしよう
迷惑にならない限界の音量で
大きな声を出して歌ってみよう
これくらいなら大丈夫?
これくらいなら大丈夫
明日は予定があるの?
今夜は徹夜しようよ
明日がやってきても
私たちは変わらずに探すのだろう
他愛無い人生と嘆くくらいなら
この先も笑い合えることを祈ろう
私はそっと目を閉じて思いを馳せる
自転車を漕ぐことも海に行くことも
あなたに会うこともなくなったけれど
私たちはあの頃のまま笑い合えているだろうか?