もらった飴玉
奇妙なことがあるもので。
ハロウィンイベントから帰ってきた後に。
子どもたちがみな、「あかがやさん」からお菓子をもらったというのですが。
ずうっといっしょに回っていた親どもは、どうにもその「あかがやさん」に覚えが無いのです。
もらったというお菓子はけしてめずらしいものでは無いのですが、
プラスチックの包装をくるくると巻いてねじったキャンディーで、一応は個包装の体を為していますが、実際のところ一度ほどいて巻き直しても気付かないんじゃないかと思うのです。
私はどうにも気味が悪くって、それを捨ててしまったのですが。
友人はそれを特段に気にせず、子どもに舐めさせていました。
それからしばらく、何事も無かったのです。
だから、杞憂に終わったと。そう思ったのです。
肌寒さも増してきた11月、保護者会で。
先生がこう、言ったのです。
「教室で飴を配っている児童が居ます。」
聞けばそれは、件の友人の子どもでした。
しかし、友人は言うのです。
ーー飴なんか渡してないんだけどねぇ
……それから暫く。その子は飴を配り続けたそうです。
プラスチックの包装を、くるくると巻いた形の飴。
私の子どもも、その子から飴をもらってきては、私に報告します。
「〇〇くんからもらったの」
「〇〇くんがくれたの」
「あのね、〇〇くんがあげるって」
「〇〇さんがくばってたの」
「あのねあのね、
あかがやさんからもらったの」




