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18 配信終わり、そして回想

伊織視点

「Chitose、伊織ありがとう。」

「こちらこそ。というか、双葉を貶すツイートしてたやついた気がするんだけど?」

「ああ、見てたんだ。ごめんね。メンバーがやってくれたのかな?」

「そあらじゃない?なんかそんな気がしたけれども。」

「ありがたいなあ。、、、、、、、。こんなことあまりなかったからちょっとびっくりした。」

双葉にはなかったのか、運良すぎだろ。

俺がぽつんと言ってしまった。

「よくあった。俺とみるとリョウで三人で配信してたときとか。」

すると、双葉がびっくりした口調になる。

「あったんだ!」

「ゲーム下手とか伊織やリョウ立てるやつじゃないとかまあひどい言われようで、でも、あいつ隠してたんだよな、最後まで」

「えー。」

「いつ気づいたの?」

「おかしいって思い始めて。みる宛に匿名で送ってるやつ何人か見つけた。」

でも、でも。

「あー。」

「性格悪。」

二人は呆れたような口調だ。

「そこまでは言われてなかったけど、そあら炎上のとき、そあらについて語るスレは結構やばかった。」

「あー。プチ炎上してるもんね。」

「ぷちって。うちでは結構やばいが。」

「他に比べたらぷち炎上。ただ、そあらだったからな。」

「あいつちょい前にバズってたからな。」

双葉たちと話をしながら、半年前の配信を思い出した。






回想


「はい。こんにちは。今日久しぶりにやっていきますDouzaineのみると、」

「伊織と」

「リョウです。」

「なんか、このメンバーってちょっと、意外だよね。」


◯草

◯そりゃあみる下手だろ

◯荒らしいる

◯意外だね

◯久しぶりに見た


「じゃあ、久しぶりにやっていこうか。」

「やろうか。」

「じゃあやりましょう。」


「みる、」

「あ、ごめん。気づかなかった、ありがとう。」

「そういえばさ〜。」

「なに?」

「チーム組んでから半年なんだよな〜もうすぐ。」

「そっか。」

「そうだったなあ。」

「なんか企画するか?」

「面白い企画?うーん。危ない。」

「反射神経お前いいときはいいけど悪い時悪いよな。」

「ごめん。それは。あまりこういうゲーム得意じゃないんだよな。」

「まあまあ。全員集合配信でも妥当か?」

「その中身じゃないの?問題は。」

「ってことで多分すると思います。企画はまだ考えていない。」

「はははは。」

「いや、それやばいだろ。こっち焦ってるのに、そあらと。」


◯そうか

◯もうすぐか〜楽しみ。

◯あと二週間とかじゃないの?

◯楽しみ

◯話するより、みるはもうちょっと周り見たほうがいいと思う

◯それはそう笑

◯元々下手なのに

◯みる、下手ではないと思う

◯普通の部類。それに、ゲーム実況者じゃないだろ、

◯みるは話が面白いからな

◯それな。ただ残りの二人だったら面白さ薄れるんだよな


「勝手に格付けとかか?ファンにアンケートとって順位を決めるとか妥当よな。」

「ああ、それいいかもね。」

「そんなにファンいないだろ、それファンが多いからできることな。」


◯草

◯それは言えてる

◯お前の人気がないからでは?

◯他よりみるは人気ないよね

◯言い方変えてもらえません?そういう言い方じゃないですよ。

◯最近民度低くね?辛いんだが

◯荒らしは来ないでほしい


「この配信で話すことじゃないだろ、楽しんでもらう楽しみが薄れるって、企画言っちゃったら。」

「そうだな。」

「それは的をいてるな」

「というか、それより、半年よりもっと遠くを見たほうがいいよ。」

「みるが配信者としてやる理由は?」

「は?そんなの、少しでも多い人が楽しいってもらえる、元気になるような配信をすることだけど。」

「お前、結構いいこと言うな!」

「ごめん。でもこれは結構言ってる。」

「そうか?聞いたことないけど」


◯ごめん笑笑

◯面白い


「今日の配信はこれぐらいで終わりにしますか」

「そうするか。」

「じゃあ、いつもの感じで、ばいばい〜。」

「売買」

「ばいばーい。」

「リョウさ、そのばいばい売買のイントネーションだろ。」

「よく気づくな〜お前。」

「普通みんなわかるだろ。」

「わからないって。お前がおかしいだけだろ。」


◯わからねえ

◯気づかなかった

◯さすがメンバー


「お疲れ様」

「おつかれ。」

「今日の配信も盛り上がったな!」

「リーダーはいいよな。なんでそんなにプラスに捉えられるのか、、、、。」

「何かあったか?」

「いやない。でも、ごめん。何もできない。」

「どうした?今度もまたこのメンバーでやろう。結構沢山の人が見てくれたし。」


このときからもう始まっていたのだ。

俺は辞める前に気づいた。あいつが。もう遅かったのだ。



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