2 みんなのことをもっと知りたい!ショタ組のゲーム実況
メンバー四人出てきます。
「はあ」とすこし言ったあとにあくびをしながら、席を立ち、
いつものように帰ろうとすると、
「悠斗くん!遊ぼうよ!」
女子に絡まれた。よくあることだ。
カラオケいかない?とか、ご飯いかない?とかの誘われたが、
「今日は用事があるんだよね〜。」と言って断った。
俺は岸辺悠斗。高校三年生。
よく女子に絡まれる。
彼女がいないとか言ってしまったのが、問題だったかなと思うが、別に女子に絡まれるのは嫌いではないので、偶に女子と遊んでいる。
そのせいで学校では、チャラいと思われているが、別に気にしない。
自分でも男子に嫌われるタイプだよなと思う。
だが、いつも思うが、近づいてくる女子はきっと、俺に興味はない。
俺の顔に興味があるだけだろうと思うが。色々冷たいのかもなあと思ってしまう。
今日は用事があると断ったが、本当に用事がある。
というのも、俺はいま、というか高校生から始めたのがある。
家に帰ってパソコンを開くと、もう集まっていた。
Chitose 久しぶり、ゆいと!
そあら ゆいと久しぶり!
二人からすぐに入ると挨拶が返ってくる。
そう、俺の裏仕事は配信者。まあ、ゆいとという名前でやっている。
二人は同じチームのメンバー。
今日は一緒に配信するメンバーだ。
趣味で始めたが、今では自分を語る上で大切だ。
ゆいと 久遠まだですかね?
そあら まだだね。
Chitose もうすぐ狂って来てる〜。
そあら 誤字ってますよ!
ゆいと 本当だ
Chitose またHARUがゲーム作っているんだけど。
ゆいと そうなんですか
そあら ターゲット誰だろう、、、。
ゆいと 俺もやりたくない
Chitose みんなやりたくないよ。ってかゲーム長いからやりたくない
そあら めちゃくちゃ長いよね
久遠 そうなんですか?って遅れました!ごめんなさい。
ゆいと 別に大丈夫だよ〜。
そあら 遅れてはないしね
ゆいと じゃあ、始めますか。
久遠 了解です。
そあら そうだね
Chitose 始めますか。
四人が揃ったところで、ゲームを始める。
オッケー準備は整った。
俺が一応枠だし。始めるか。
「やっほーみんなゆいとくんだよ〜!」
いつもの自己紹介。あざとかわいさをいしきしている。
「きも。はあ。おれはショタじゃないですけど。最年少の久遠です。」
次に自己紹介するのは、久遠。俺には結構冷たい。
「やっほー蒼そあらだよ!俺はどちらかというと中世声なはずなんだけどなあ。」
そあら。うちの副リーダー。結構しっかり者。
「Chitoseです。ショタ、じゃないと思うけどなあ。」
Chitoseは爽やか系お兄さん。断じてショウやHARUとは違う。
「てことで今日は四人でゲーム実況やっていくよお。」
「今日のゲームは、、、、、、。
スプラ◯◯ーンです!」
「お久しぶりすぎてできるかわからん。」
「やっていくよ〜!」
◯楽しみ
◯このメンバー久しぶりですね!
今日はいつもより見てくれているひとの数が多い気がする。
コラボなのもあるだろうが、俺らの知名度が上がったという気がしてすごく嬉しい。
「えっちょっとまって、、、、。敵強すぎでしょ、、、。」
「相手の陣地に突入、、、。」
ゲームが始まると、みんな突進していく。俺もそういうタイプ。
「お〜い!!!Chitose行くな!お〜い!!!」
そあらが言うのも虚しく、
「あ、倒された。真ん中に三人。」
とChitoseが倒される。
「了解。」
「倒しました。相手の陣地に入ります。」
「了解。」
三人とも一旦引いて落ち着く。
「ちょっとまって、相手がこっちに来てる。塗られる。このままじゃ。」
「俺いくよ!」
「ありがとう、そあら。」
「って、まだ時間残ってる。いまどこがぬれてない?」
状況確認。一旦残りのメンバーに聞く。
「自分の陣地に少し入り込まれて、こちらを塗りたい。」
と冷静に返す、久遠。
「相手がリスポーンしてきたのを襲撃した!」
と嬉しそうに報告する、そあら。
「おっけ!」
「相手がリスポーンしないうちにどんどん塗っていこ〜!」
残りの二人で意思疎通。
うちのほうが有利になると、四人は自分の持ち場にすぐさま動く。
一年、長いメンバーは二年以上の付き合いである俺等。
もうお互いどういう行動を取るかわかっている。
もう俺らに勝てるひとはいない。
最初は押されていたが、結局勝つことができたのだった。
その後も戦ったが、、、、。
一回、普通に負けた。プロだったようで、しょうがないかというきにはなったが。
ほかは数えていないが5連勝したので、今回はまあまあいい結果を出せたと思う。
メンバーはランキングが上ったと喜んでいた。
「じゃあ、もう終わろうか?」
ちょうど10連勝したところで、そあらが言ったので、
時計を見ると、始めてから三時間が経過していた。
Chitoseが
「え?もう三時間?」といってびっくりしている。
◯そうだよ〜
◯長時間でびっくり〜。
◯どうしたのかなって思ってた
◯いつもより終わらなすぎて、いつ切り上げようかと思っていたところ
◯↑それな
見てくれているひとにもびっくりさせてしまったようだ。
俺等も明日の事があるので、
「じゃあ、終わろうか。」というと、
久遠が「そうですね。」というと、
そあらが
「今日も見てくれてありがとう!またメンバー配信を見てね!せーの!」
掛け声をかける。
もちろん残り三人は、
「ばいばーい!」といって配信を終了させた。
終わったあと、新しいゲームの話で盛り上がる。
早く寝なくていいのか?と思うが、こんなことは日常茶飯事。
そあらが「こんど、RPG実況しようかなー。」とぼやくと、
Chitoseが「いいじゃん。俺もやろうかな。おすすめある?」と聞いてきた。
「うーん。あんまり最近RPGやっていない。リーダーとか知っているんじゃない?」
「ああ、リーダー。こんどリーダーと会うかもしれない。」
爆弾発言を透過する、Chitose。
「本当に?」
「わからないけど、ちょっと出てる。どうだろって感じ。」
久遠が「そうなんですか!」という。
久遠がびっくりすることはないのでちょっと新鮮だ。
俺もびっくりだ。メンバーが現実世界で会うことは今までなかったから。
「オフコラボやってほしいとかでていますもんね。」と久遠が言う。
そう、よく来るのがオフコラボやらないんですか?という質問。
そんな俺らだが、会ったことがないのだ。
「でも、Douzaineはさ、一応男女混合ユニットだからさ、オフコラボとかやったら逆に炎上する可能性があるんだよね、、、。」
Chitoseが言う。
「それはそうだね。」という、そあら。
「そあらはどう?」と聞く、Chitoseにそあらはびっくりしたようで、
「オフコラボ?うーん。あんまり考えられないかも。」といった。
するとそあらが「ちょっともうこんな時間?抜けるわ。」といって抜けてしまったが話は終わらない。
「みんな都内とも限らないですしね。」という、久遠。
「それはそうだけど、楽しそうだよなあ。」おれがぽつんと言ったのが聞こえたようで、
Chitoseが「そうだね。いつかメンバーで遊園地とか行きたいよね。」という。
「みんなで遊びたいのは山々ですね。」という久遠。
「都内のメンバーを呼ぶのもいいかもね。」というChitose。
「みんなどこに住んでいるか知らないしな。」
「もっと知りたいですよね。」
「地元自慢コンテストとか、Douzaine内でやるのも面白そう。」というと、
Chitoseがすかさず、
「それ面白そう。十二人もいたらたくさん出そうだな。」と言って面白がってくれた。
「地元自慢コンテスト、、、。今度ぜひやりましょうよ!」
三人でそんな話をしているうちに夜が明けていった。
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