表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/13

3


▼スキル【落ち葉拾い】

落ち葉を拾うためのスキル。


という説明だけだ。

スキル名の後の【F】という数字はランクを示すそうで、SからFまである。もちろん、Sが最高のランクだ。

だから、【剣術:S】というスキルは、剣術という剣を扱うためのスキルで、中でも選りすぐりの超優秀なエリートだということだ。

ちなみに、スキルに相応しい行動を行うことで【レベル】が上がり、お金ももらえるそうだ。

だから、この世界の住人はスキルに応じた行動を一生行うこととなる。

異世界における特典みたいなのは、ジョブチェンジやスキルチェンジといっ空前絶後の超レアスキルが正しいと思うのだけど。


僕が持っているのは【落ち葉拾い】それも最低ランクFだ。

レア&有能スキルの排出率が上がっているなかで、外れの最低ランクのスキルを手に入れるのは、非常に珍しいそうだ。具体的には、キャラクターをメインに押し出すソシャゲが、そのキャラクターの衣装チェンジをさせるためだけに、百万も課金する必要がある。それも継続的に。といった頭のおかしいないようだそうだ。

例えがわからなすぎて、笑ってしまうね。


物は試しということで、周りに落ちている枯れ葉を集めてみた。


--スキル発動【落ち葉拾い:F】

経験値を『10』獲得、所持金を『10G』増やします。


という、高いのか低いのか、Fランクであるから低いのであろう、経験値と賃金がもらえた。

そして、僕の脳に神の声が聞こえる。


『それがこの世界におけるスキルというもの。万象を測る秩序であり、抽象として定まることのない混沌。あなたがこの世界で生き抜くこと、応援します』


それを最後に神の声は聞こえなくなった。半透明の板は面倒だったらしく、紙を印刷したあと早々に消えていった。

ただ餞別をもらえた。


【虹のコンパス】という、次に向かうべき場所がどこなのか指示してくれる方位磁針と、歩きやすそうなブーツだ。


とりあえずはこの【虹のコンパス】に従って進むことにしよう。ちょうど、完全に忘れていた、石造りの建造物らしきものがある方向を指しているのだから。


次話 11/2 15:00

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ