プロローグ6
ロボを言葉で表現するの難しい。語彙力を分けてくれ。
それは灰色であった。白に近い色をしているが間違いなく灰色であった。関節部は黄金色に輝き、たとえ月の出ていない夜であっても、輪郭を捉えることくらいはできるであろう。
それの頭は一本の角が付いている、兜のような頭に角を付け一つ目が周りを見渡すことができるように調整されているのが見てとれる。右腕は人間の腕らしい腕が付いている。ただその手に持つ武器はその手に持つにしては大きい武器であった。所謂ガンソードである、しかしその大きさは全長程の長さだ、明らかに大きすぎるように思える、しかし地面に突き刺して佇むその姿には違和感を感じさせない貫禄がある。
右腕とは違って左腕は異常である。まず肩からして違う、肩には3本のトゲらしきモノが生えており、時折トゲからトゲへ青白い光が移っていく。だがそれ以上に異常なのは肘から指先に至るまでの腕が巨大になっており、人間の腕のような綺麗な曲線ではなく、まるで岩を削り取ったかのような腕が付いている。
脚はその体に見合った細さ大きさである、流麗なラインに沿って青白い線が通っており、そこだけを見るのであれば芸術品であると勘違いする人もいるはずだ。足は少し大きめで少し不格好に見える。胴体は胸の中心に大きな丸い球体が付いている以外は変わっている所は見られない。
その立ち姿を眺め、ムフーと鼻息を荒くしながら感動がこみ上げてくる。
「あぁ、早くヤマトで闘いたい。けど起動前に総点検したせいで時間がなぁ、明日に回すしかないかぁ。」
明日は昔の同僚と会って、そのあとヤマト・皇完成記念のオフ会があるので、早めに寝る必要がある。今ここで夜更かしするわけにはいかない。大人しく寝ることにした。
「またなヤマト。」
暑いから変な言葉混じってないか不安。