プロローグ2
鋼代愛唄 ~鋼の時代に真実の愛と平和の唄を~というタイトルでLMFN社からリリースされた乙女ゲーである、オフラインもできはしたが、決まったことしかできず自由度がかなり低い、それに対しオンラインモードだと自身の性別を選択可、攻略対象の自由化、オフライン時では選んだ国だけで完結する物語が他国とも繋がっていく物語へと変わる、また、オンラインの時に15歳以上である証明をすればエロ要素が解放されることも話題となった。(50年程前にR18は無くなった)時には王子と時には奴隷とすら愛を育むことのできるゲームへと変貌を遂げたのだ!
だがしかし、だがしかしである。このゲームはオンラインゲームなのである。そうオンラインなのだ。それもロボットがあるタイトルをして鋼の時代と謳っているゲームで何があるのか?決まっている順位がある滅亡がある栄光が存在する。勝者には甘美な栄光や夢を、敗者には惨めな挫折と悪夢を。
と言っても、乙女ゲーを普通に楽しむ程度ならばわざわざ学園から出て、ロボットを手にいれる必要はない。ただ勉強し魔法を学びある程度の成果を出しさえすればいいのだから。その分本編の攻略対象との甘い日常はないが、それに満足できない者は自らロボを手にいれ、時には傭兵を、時には罠を張り上位を目指すのだ。
故に女の闘い(一部男もいる)がゲーム開始直後から繰り広げられることになり、掲示板ではその争いの醜さから女性不信量産ゲームとさえ言われたくらいである。