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異世界 1ー13

 今のメモ書きはこんな感じだ。


 障子・畳・朱塗り机と堀コタツ


 カツ丼、蕎麦、刺身、天ぷら、貝焼き、プリン、透明の飲み物


 流石にアスファルトとかはどうでもいい。

 まずは、カツ丼だ。

 

 俺から見れば、自世界のカツ丼だ。

 わからないはずがない。

 一応聞いておこう。


 どんぶりに、白い粒が沢山入った物の上に、豚肉を揚げて味付けし卵で包んだものを載せたものかと聞いてみたら、驚いた顔をしながら、そうだと言う。

 

 蕎麦は冷たかったか、暖かかったかと聞いたら、冷たかったと言う。

 ねずみ色した細い棒状のしたものが木みたいな黒い器の上に棒を束ねた物の上に乗っていたそうだ。

 黒か青っぽいものが乗ってたかと聞いたら、乗っていなかったらしい。

 別のコップに黒い液体が入っていて、それにつけて食べてたとの事。

 緑色したネチョッとした物を、時々のせていたらしい。

 爽やかさが増したみたいな言い方してたな。

 盛り蕎麦とみた。


 刺身。

 明るい赤い身、白い筋の入った赤い身はマグなんとかと言うらしい。

 鮪だね。

 暗めの赤で、ちょっと癖がある身はカツオかな。

 鰹だよね。

 味が良いと言っていた白い身。

 鯵だな。

 何か細長い白っぽい若干黄色混じりの身。

 脂でも乗ってたのだろうか、ヒント他にないかというか、さっきから何で魚の名前が出てこない。

 さらに聞いてると、喜ばしいときに食べるとか言ってる。

 キスか鱚なのか?

 あと、これが絶品だったらしい。

 見た目最悪な、茶色でうん○のようなものだが。

 ウニだ雲丹。

 緑のツンとくるものや、黄色の何かを付けて、茶色い液体を付けて食べたと言ってた。


 天ぷら

 大きいエビって言ってた。

 車エビだと思う。

 刺身の細長いのを使っていると言ってた。

 白鱚であってるな。

 穴の空いたコリコリしたもの。

 蓮根かな。

 茄子もあったらしい。

 塩を掛けたり、液体につけたり、後、白と黄色の何かを付けてたようなだって。


 貝焼き

 両手の平を広げるほどの大きさの貝で、からの上でウニョウニョ動いていて、薄黄色の塊をのせ、その場で焼いてくれたそうだ。

 貝の名前わからないかと聞いたら、何か木の実に似たような名前があるとか、アケビと言ったかなどと。

 アワビかな、鮑。

 鮑のバター焼き?子供の両手の平サイズ?値段高そうな。


 プリンは黄色の塊に茶色い液体を掛けたもの。

 うん、文章だけで想像すると・・・。


 最後に透明の飲み物と。

 聞いてみると、子供は駄目との事。

 アツカンとかなんとか。

 日本酒だな。


 さて、取り合えずメモれたが、大変だと思う。

 この中で1つといったら、プリンが一番簡単。


 「いっ」5日、全部揃えるなら5日、プリンだけなら今日中と言おうとしてつまった。

 「一週間か、そうか俺は一週間で出れるんだな。わかった」

 おー延びた。

 しかも、2日も。

 「じゃ、一週間後な。楽しみにしてていいぞ」

 そう言うと店を出た。


 その足で向かったのは、マイクの店。

 実は、マイクの持っているスキルとマイクの奥さんであるマーラが持っているスキルが目当てである。

 マイクの店はまだ開けておらず、今から開店しようとしていたのであるが、俺がきたので、開けずに店の奥に案内してくれた。

 この前の部屋に入ると、直ぐに白湯を出してくるマーラを奥に引っ込めようとするマイクを止めて、2人に話があることを伝える。

 2人が腰掛けたので話始めた。


 「2人とも、一週間俺の元で働かないか?」

 「「えっ」」「私もですか?」

 「そうだよ。いやむしろ、奥さんの方が重要かも」

 「どうゆう事です?」

 「時々物が、特に大事な物が無くなる事ありません?」

 「そう言えば・・・」

 「それ、無くなっているのでなく、奥さんの収納スキルで仕舞われてるだけですよ」

 「それってどういう」

 「そうですね、机の上に両手を置き、大事な物をそっと出すイメージしてみてください」

 マーラは、言われた通りやってみた。

 1つずつ俺にとってわからないものが出てくる。

 年齢おきに、気に入っていたものだろうか、懐かしさか、無くしたと思っていたものが出てきた嬉しさか、或いは無くしたときに、他の人の性にしてしまった罪悪感何てのもあったのだろう。

 無くされたと思われ、喧嘩等もあっただろう。

 この世界の人が、自分のスキルを自覚できていないものだと、改めて思う。

 さて、「有り難うございます」とお礼を聞きたいためにきたのではない。

 とはいえ、出てきたものをほっといて話を進めるわけにもいかず、大事に仕舞ってくるように頼んだ。


 仕舞ってくる間、俺はマイクと話す。

 マイクのスキルは採取、俺が知る限り、ダンジョンでより発揮するスキルだな。

 そして、今回の件で重要なスキルの1つ。

 ダンジョン内で、一緒に行動しようっていったら、ビックリしてた。

 そんな話をしていたら、覚束ない足で戻ってきたマーラ。

 急に疲れたとの事。

 疲れは、Mpの急な使いすぎによるものと説明しながら、Mp補充をする。

 急に元気になったマーラを見て、今度はマイクがビックリしていた。

 マイクの店には中庭が存在する。

 5m四方のそこまで大きくないが、何も植えていない砂利の庭だ。

 そこに4m四方の高さ1.5mの木の桶を造り置いた。

 水を入れる。

 満水にすると6リューベだ。

 この水を、連続で限界一杯に出し入れしてほしい、とつげる。

 最初はおろおろと行っていたが、瞬時に回復する体に身を委ねながら、徐々に早くなっていった。

 水にして6トンの重さの水を出し入れできるのは、1時間くらいでクリア。

 流石にこれは俺があきれた。


 その間、ダンジョンで何が採れるか話し合ったと言っても俺が説明したにすぎない。

 マイクは、話を聞きながら店に置けるものを検討していたようだ。

 早速、移動し東のダンジョンに着いた。

 移動中、薬草とか補充しながらね、で、檜の森林を歩いていたら見つけちゃったよ、増えちゃったよ。


クエストアイテム


椎茸  広葉樹に生ることがある茸  1個  20円


干し椎茸  椎茸を干して乾燥させたもの  1個  20円



 で、原木と椎茸を掛け合わしてみたら一気に100個増えたよ。意味わかんない。

 干しても値段変わらずだけど、それも意味わかんない。

 椎茸売れるよっていったら、良い顔されなかった。意味わかんない。


 ダンジョンに着いた。

 東のダンジョン。

 雑草の山をどけて、入る。


 まずは、スライムが襲ってこないことを確認して、周りを見てもらう。

 その間、俺はスライム狩。

 目標100匹直ぐに終わる。


クエストアイテム


酵母菌  炭水化物大好き酵母菌   10g 100円


 説明がすばらしく雑。

 値段の妥当性がわからない。


 さて、何が採れるか話したが、欲しい順に上から書いてもらった。


小麦


 固まる俺。

 一応、東ダンジョンと勝手に銘銘しちゃって良いか別にして、1階で採れるもの確認しよう。


小麦

大麦

サトウキビ


 文字の違いはおいといて、保存方法の少ないのを加味しても、俺がつけるならこうだ。


サトウキビ

小麦

大麦


 稲が、上じゃないかって、異世界じゃ取り合えず小麦だろう。

 それより何より砂糖だよね。

 何でかと聞いたら、砂糖とか甘いとか信じられないって言うんだよ。

 俺は良いけどね。

 知識を与え、経験させ、採取スキルを伸ばすだけが目的でその後は自分でやってもらう。

 では、手始めに小麦から採取してもらおう。

 手助けなしで採取してもらったら1回ですごい顔になったよ。

 今度はサポート入れて採取。

 超最速で頼んだ。

 疲れがこないから、良いペースでとれてる。

 最初は1回につき1本だったのに、今では10本を越えている。

 何かマーラが、惚れ直したようにマイクを見ているから、無視して自分の分の小麦を採取した。

 いい加減、収納しなさい。

 そして、次からは全部マイクに採取させるからな。


 

 

 

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