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時には昔のⅠ

 こつこつこつこつ......。


 エレベーターを降りると、ルーカスはカフェに向かって歩き出した。


「どこだどこだ......説明書は」


 耳をすませば前方から彼、ファットの声がした。

 彼女はそれを聞いてもじっと黙ったまま歩く。


 少し歩いて、小さな入り口を抜ける。一気に別世界だ。


 ――――――――――――――――


「おっと、誰か来たみたいですよ」


 アシスタントのリーク。そしてそれに気づいたマスター。


「......ルーカス。どうした」


「いや......。特に用はないけどちょっとね」



 彼女はごまかしているのか、なにも考えていないのか。


「まあ、一杯コーヒーでも」


「ありがとう」


 マスターはそれを聞くとつらつらと温度が周りにまで伝わりそうな、温かいコーヒーをコップに淹れた。


「......それにしてもやっぱりここだけ雰囲気違うわね」


「そうか」


「はい、これどうぞ」


 リークはその温かいコーヒーを木でできたカウンターに置いた。


「ありがとう」


 彼女はお礼を言うとすぐにコーヒーを口へ運ぶ。


 まだ熱かったのか、少し驚いた顔を見せた。


 そして静かになる。静寂が訪れて少しすると


「懐かしいな......昔のことが」


 マスターが幾千に散らばる星々を眺めながらぽつりそう言った。


「いきなりなによ、まあ色々あったわ」


「結構、その話気になります......」


 リークはその話の続きを聞きたくて誘い出した。


 そしてまた、マスターが口を開いた。


「ルーカスが初めての旅。そしてそこから地球へ帰る時に起きたこと」


 彼女が初めて、今とは別の研究員のアシスタントとして旅をした頃。

 どこへ旅をしたのかはこの前話した、「タイタン」と似通ったところ。


その頃はコミュニケーションを取ることもままならず、一人寂しそうにしていた。


「......それでもなんとか、みんなとは仲良くなれたのではないか?」


「あまり記憶にないけどね......」


「この前から気になっていましたが、何故記憶が消えているのですか?」


リークはまた興味津々にその話にのめりこんでいった。


「ただ、一つ覚えていることがあるの......多分死にかけていた」


「ここからは私が説明しようか、彼女もそのうち思い出すであろう」

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